メンテナンス主義で3 とある役所に「裁判記録の閲覧」に行った。入口で警備員の荷物チェックを受けて、小さな部屋に通されて、そこで書類を読む。個人名などに黒いテープを貼って伏せられている。ここまでが長かった。最初に電話したときは「申請しても許可…
ネットの口コミで「演者の心にダメージが残らないか心配」と書かれるほど、役者のテンションが振り切っていて緊張感がありました。2時間のうち、半分は誰かが怒り叫んでいて、その他は重い沈黙、ほんのわずかに和む時間がありました。観劇から3ヶ月過ぎた…
Mさんロスが続いている。こう書くと知ってる人を心配させてしまうかも知れない。一般的な意味で、仕事の大きな割合が急に空白になって穴があいたままになっている。前にも似たことがあった。10年くらい前に施設の利用者さんが事故で亡くなった時だった(…
タイトル『みんなで語る「燃えない」女性支援』というオンラインイベントを視聴した。この時期、とても「香ばしい」お題だ。火薬の匂いがする。障害者の「性介護」や性産業従事者の支援をしている「ホワイトハンズ」が主催。見つけたときは「やっぱり東京は…
10年間働いた愛知県の法人を辞めるときに、自分がいる間に亡くなった利用者さんの墓参りをした。その5人のうち1人は、ご家族と法人の関係がうまく行かなくてお墓がわからない。一度手紙を書いたが教えてもらえなかった。辞めてすぐ引っ越す予定だった。業…
数日前にあったこと。以前から関わっていた企画があって「また何かやろうか」という話になった。その中で「トラブルメーカー」的な1名の扱いをどうするか議論になった。・・と、第三者のフリをしてみたけど、実は自分が「一緒にやるのムリです」と言った人…
利用者さんに「昭和の男」がいる。保育園の事故のニュースを見ると「子どもはお母さんが見てやらないと」とか言ってしまうし性的少数派の人たちにも偏見丸出し。「時代遅れ」だと分かっているので外では言わない。その一方で、私が失敗した焦げた料理を悪く…
小学生のころ「なりたいもの」といえば。運動ができなかった、女子にモテなかった。じゃあ、できるようになりたいかといえば、ちょっと違う。そういうのは、「自分はそういうタイプではない」から、考えてもしょうがない。単純で、手の届きそうな感触の「望…
ルールが細かく決まっていて、きっちり指示をできる利用者の現場は、独特なしんどさがある。ハラスメントとかしない人格者であってもそうなので、申し訳なく思うこともある。自分が薄まっていくような感じがする。失われる「自由意志」みたいなものを補うた…
「運動は引き継げない」という言葉には、「あきらめ」を含みつつも「達観した明るさ」があると思っていた。「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」みたいな。ただし、人生をかけて守ったものと名誉は残る。・・どうやら、そうではなかったらしい。とても苦しそ…
4月に3回目のワクチンの予約をしようとしたら先に感染・発症してタイミングを逃した。都心の方に行くことがあったので、ついでに、今さらだけど丸の内の接種会場に打ちに行った。帰りに近くの「信託博物館」に寄った。小さな博物館だけど楽しめた。一番身近…
※コロナ流行下の旅行を推奨するものではありません※ 出発予定の6月末に「再流行してたらキャンセルする」つもりで手配したら、幸運にも(一瞬だった)流行の谷間でした。秋頃になるか、収まっていたらオフシーズンで格安になると思うので是非おでかけ下さい…
昔、入所施設に住んでいる友人や知り合いが風俗を利用するボランティアに精を出していた(深い意味はない)時期がある。多い時は毎月くらい夜勤明けでフラフラでも少し意地になってやっていた。利用しやすいホテルを探して、山の上の古いラブホテルに手動車…
「瀬戸内」の海を見てほしい。見に行けなくても「西日本に特別いいところがある」って知っていてほしい。なんだけど、ここに限らず人に勧めるとだいたい嫌がられる。どうしても「押し付け」感が出るみたい。自慢や自分語りを極力入れずに勧められないか。 来…
ITで、ある程度行けるんじゃないか、と思っている。自分はヘルパーで食っていて、何でも機械に置き換わったら困るし、それは無いと思いつつ、ある程度は行けるだろう。 昭和の昔から、日本中の施設で、老人ホームで、誰からも好かれて一日中見守りしてくれ…
昔の職場の「相談員」が、どうにも「いけ好かない」人で、相談員に偏見を持つようになった。当時は、個別給付の相談支援というものが無く、行政から広い区域ごとに委託されるだけだった。大きな法人の中のベテラン職員しかなれないエリート職だった。最新の…
Y先輩による会議の案内メールがシンプルを極めていて「労力を使わない」ことへのストイックさを感じた。小学生のころの「漢字ドリル」を思い出した。部首と作りを分割して書いた。「頭」だったら豆豆豆豆、頁頁頁頁。ただ速く書くのだと、それなりに頭を使…
Nさんは「昭和の男」だ。季節の行事や性的分業を大切にする。夕食の時、2人でテレビを観ながらニュースに注文をつけ始める。「実家感」があって嫌いではない。「女性だけが子育てをする時代じゃないとか言うけどね、おれは違うと思うね。お母さんが子ども…
なぜ、介助者と当事者は「1対1」なのかを考える。入所施設や病院のような「多対多」はだめ、グループホームのような「支援者1に対して利用者複数」というのも管理的になるから良くない。やっぱり「1対1」が良いんだ。CILの本にも書いてある。そうい…
見つけたときはね、ついにやった!みな○ろしだ!と盛り上がったけど、みるみる気持ちが沈んでいった。おっさんの気力・体力は、気づかないうちに限界を超えてしまう。仲間のおじさんヘルパーたちの身体は大丈夫だろうか? 半農・半ヘルパーのS山さんから頂…
ある会議で「運転中の給付」の話題になった。今年の法改正で緩和されたそうだ。「運転中は介護できないから無報酬」という、頑なな厚労省に対しての運動が実った。ただし、原則「利用者所有の車」についてなので、身近な所では関係なさそうだ。それにしても…
自立生活している利用者さんの身内が亡くなって、本人は葬儀に出席するために実家へ。いつもは場面関係なく声が出て落ち着かない彼も、小さい従兄弟たちが走り回るなか、静かに待っていたという。家族から話を聞いた。「お兄ちゃん」として我慢したのかな、…
グッドライフ系列での「食事会補助」制度について。 「当事者含めて3人以上の食事会」には3千円の補助が出る。きっかけは、自立生活の知的当事者の人間関係の狭さだったという。介助者はいつも同じ顔ぶれで、場合によっては「通所先でも同じ人」ということも…
Tさんのお母さんとお会いしました。荒木、横田さん、末木さんと4人で、ゆっくり話すことができました。 「直接会って話したい」という意見は以前からあり、末木さんが何ヶ月も実現に向けて動いてくれました。折り悪く新型コロナの流行と重なってしまいました…
・・という「趣味」を見つけた。今月に入って、秩父の方の山の上の物件を見つけて、下見に内見と進んでいる。買わなくても、いろいろ想像していると楽しい。 景気のいい時代の別荘地で、今は崩れかけている空き家も多い。自分に手が届く安い物件なので問題も…
『支援のてまえで』に、たこの木の「追っかけ」という視点でコラムを書きました。今、たこの木に小さいけど変化が起きていて、「追っかけ」的に大変興味深い。続きを通信に載せるつもりでしたが、通信発行直前の岩橋さんの疲れた顔を見て今回は止めます。た…
自分と歳の近い利用者さんが「幼い女の子」が好きなんですね。おっさんなんですけどね。ローティーンアイドルの切り抜きをしたり、街なかのポスターを愛でたり。あまり性的な感じはなくて「自分を傷つけない存在」なのかな、などと分析してました。支援者ら…
先月のある日、昼のオンライン講演と、夜の会議、分野の違う集まりで同じキーワードを聞いた。『トラウマ・インフォームド・ケア』という。気に入って、それから見聞きするあらゆる現象に当てはめて遊んでいる。 「困難ケース」の「困難」の半分以上は、自分…
まず、人の脳で起きてることを素人が扱う危うさ。より良い「仮説」があるだけで、心はブラックボックスのままだ。 昔、ユングの本を友達に借りた。面白かった。きっと治療の効果は出たと思う。治療目的ならいいが「心を理解する」目的には使えない。何とでも…
河原さんの記事が面白かった。結論から書かせていただく。先輩Yさんが事務所の衛生と秩序を保つために立ち上がり腰の重い代表を追い込むのがいい。 多摩の丘の下った川べりに棲まう業界の「仙人」であっても、掃除の分野では勝ち目がない。その過程でYさんは…