日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

(65) あらばしり12 別荘を買う自分を空想する

・・という「趣味」を見つけた。今月に入って、秩父の方の山の上の物件を見つけて、下見に内見と進んでいる。買わなくても、いろいろ想像していると楽しい。

景気のいい時代の別荘地で、今は崩れかけている空き家も多い。自分に手が届く安い物件なので問題も多い。建物はあるけど電気水道は外されている。一見しただけでいろいろ壊れているが、それ以上に、見えない構造上の問題が隠れているかもしれない。どこか崩れて近隣に被害でも出すと買ったときの何倍も支払うこともある。格安物件と「廃墟」のきわどいところ。

西武秩父線ぞいの里山には良い印象がある。トレイルランやっていた頃に、毎週のように通っていた。都心からだと2時間くらい。でも、しっかり山深く、それでいて「人は居る」ので管理がされた「きれいな人里と里山」がある。観光客目線なので実際はわからないけど、少なくとも地方のように荒れて寂しくなっていない。

きっと建築当時も同じで、人気があって景気も良くてたくさん別荘が建てられて、30年経って家も傷んで、持ち主も高齢になって売りに出されて、今が安く手に入るタイミングなのかもしれない。後からひどいトラブルが見つかるかもしれない。ギャンブル的な面はある。

考えはある。3,4年遊びながらDIYで直して現状の「廃墟」から、住めなくはない「ボロ屋」の印象まで持っていけば、少し上乗せして売れそうな気がする。モルタル打ったりレンガ積んだり、賃貸じゃできないことが好きなだけできる。電気は、震災で目覚めた人がたくさんいるので自家発電の情報がいくらでもある。暇な時に取った電気工事の資格がやっと使える。日当たり良好で太陽光と、山の上なので風力も使える。水路もあって小規模水力発電と水道もやれたら良いと思ったけど、水量が足りなさそうだ。

水道、洗濯、トイレ、風呂は?クーラーはいいとして暖房は?秩父の冬はきっと寒い。トイレは後で書くけど、風呂は近くに温泉がある。下見の時に入ってみた。最短経路は「渡河」だった。これまで、ちょっと変わっていたり、何かが欠けている物件に住んできて、多少足りなくても何とかなると思っている。

その人にとっての「快適な住居」の条件があって人それぞれ違う。それを間取りとか「風呂トイレ別」とかの「規格」に合わせようとすると、無駄なものに費用をかけて、必要なものを我慢することになる。自分にとっての条件は、一番は冬の「暖房(断熱)」次は「きれいな空気(換気・加湿)」が大事です。ぐっと優先順位が下がって、給湯設備とかウォッシュレットとかが続く。

「暖房と換気」については、この「廃墟」はもちろん、今住んでいる安アパートでは不十分だけど、日本にあるどんな高級な住宅でも似たようなものだと思う。そこだけしっかり押さえれば、見た目「廃墟」であっても自分だけの条件の上では高級マンションを超えることもできる。

トイレを例にすると、まず水回りをいじるのは一人暮らしには費用対効果が悪すぎる。今は全自動のすごいポータプルトイレがある。トイレ部屋を作ってそこに置く。大事な条件は同じで、トイレの空間が寒い季節に「暖かくて換気されてるか」なので十分だ。

最近の不動産ブームで目ざとい人がいるので、すぐに売れてしまいそうだ。空想して楽しんだから「早く売れてくれ」と思っている自分もいる。現実に取り組むにはカロリーが要るから。一方、こうして通信に書いて「買わざるを得ない」方に持っていきたい気持ちもある。