日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

東北旅行・おわり

苫小牧から仙台を経由して名古屋へ。夏の終わり、旅から帰る人たちが多く、みな疲れきっていた。台風が来ていたのか、ずいぶん揺れた。船酔いには弱いほうだけど、1日のほとんどを寝ていたので気にならなかった。深夜1時に大波が来て和室大部屋の畳の上を…

東北旅行・月山越え(未完)

これで最後なので日記も引っ張ることにする。気持ちを決めて走りはじめて、50メートル行かないうちに次々に道が分かれる。本線だと思って走っていた道は、山に入ると所々で木の根がアスファルトを持ち上げている、狭い林道になってしまった。のこり3本を…

東北旅行・旧道へ!

電車を降りた鶴岡から月山を越えて天童市、山形市へ。持ってきたガイドブックの地図はアバウトで、直線距離で60キロないだろう、というところだった。直線距離なんてアテにならないものだけど、まじめに距離を数えたら気が休まらない。アマゾンからバンジー…

東北旅行・田麦股バス停にて

最初の長い坂を登り終えたところで道が分かれている。この先は一部自動車専用道になっていて、自転車は進入できない。旧道に回れという。分かれ道にある田麦股バス停に、自転車を停めて考えた。左手に見える旧道入り口は見るからに寂れていて、こっちはヤバ…

東北旅行・バンジーと愉快な仲間たち

月山のふもと朝日村のアマゾン資料館に着くと午後4時半になっていた。谷間の道なのでもう薄暗くなってきている。道が見えるのはあと2時間と少しか。TVで知ってるかぎりでは前置きが長いんだよな。スタッフがバンジーの歴史を紹介してくれたり、ジャンプの…

稲作地帯

放置したザックは無事だった。羽黒山は月山を越える112号線から外れているので、合流するまで水田地帯を抜ける裏街道を行く。見渡すかぎり田んぼが続く。もうかなり黄色くなってる。実家も田舎で田んぼ多いけど、それとは雰囲気が違う。実家近くや貝津町の田…

東北旅行・羽黒山

ここまで暑くて困ることは無かった。山形は暑い。朝買ったチョコが袋のなかでフニャフニャなのに気づいて、もったいないから食べながら走る。手がベトベトにならないよう、袋の上からドロドロのチョコをうまく操作して口に運んでいるうちに羽黒山の大鳥居ま…

東北旅行・アマゾン民族館

館長の山口良彦さんは(たぶん)鶴岡地区の名物男で、少年時代からアマゾンに憧れ、大学は、開発途上の南米に住み着くために役に立ちそうな農地開発などを専攻した。夢のとおりにブラジルで暮らし、アマゾンへ通った。持ち帰った資料で家が埋まり、個人で資…

東北旅行・アマゾン民族館

アマゾン民族館へ行く。出発前から地図で見て気になっていた。こんな雪国にアマゾンなんて新鮮じゃないか。 まず食事を済ませて、それからゆっくり見物しよう。スーパーで食料を買い込んで、民族館の隣にある公園に着いた。広場が無いかわりに、芝生や緑地に…

東北旅行・なにやってんだ自分・Part3

終わりに近づいている。明日の昼には船に乗る。現地人の岩井くんが教えてくれた場所をいくつか回って、月山越えでささやかな「頑張った思い出」を作ったら、あとは流して仙台まで。電車で。予定がずれたので自転車は難しい。このあたりは見どころが多い。出…

東北旅行・風車の宿

秋田市は思ったより大きな町で、端から端まで走り回って駅に戻ると、またも電車がない。ぼくのメンタル地図では、酒田や鶴岡は隣町のようなものだと思っていた。窓口で聞くと、特急ならあるけど1万かかるという。対応した駅員は、僕の前でJRのツアーを調べ…

東北旅行・秋田市広面字谷内佐渡219-3-B

死んだ兄貴が住んでいた町をたずねる。アパートのある住宅地に着いたけど、表札を出している家が少なくて番地が分からない。庭の畑を手入れしていたおばあさんに声をかけると、家の中からいくつも地図を持ってきて説明してくれた。これは昔の地図、こっちは…

東北旅行・乳頭温泉

乳頭温泉郷といっても温泉街があるわけではなく、古めかしい温泉宿が一軒づつ離れて山の中にある。どこらへんを中心にするか、関係者のさまざまな思惑(おもわく)があって標識の内容も定まらない。残り9キロの標識を見てから20分走って、まだ9キロのま…

東北旅行・欲ばりな女たち

東北の池や湖はたいていが、女の涙がやがて池になり・・という悲しい伝説を持っている、と先生言ってましたね。例にもれず、田沢湖に伝わるのは「竜になった、たつこ伝説」です。美しくなるために湖の水を飲み続けていた女が、竜に変身して空へ飛んでいくと…

東北旅行・田沢湖

夜から空が晴れはじめ、寝袋にかけたシートをずらすと天の川まではっきり見えた。そのうち待合室の屋根にたまった夜露が落ちてきて、ビシビシ顔に当たるから、さいごに深呼吸して外の新鮮な空気を胸にためた後、ビニールをかぶる。今日の本命は、何かで読ん…

東北旅行・盛岡駅

足が痛い。十日ほど前、溝に落ちてカカトを痛めてから、ずっと足を酷使していたからな。盛岡駅の構造はケガ人に残酷だ。奥羽本線の一部が私鉄になったので、一階にある私鉄改札を出て2階からJR改札に入って、一番遠いホームに降りると従来のホームは工事中…

東北旅行・がんばれチャリンコ部

十和田湖南駅の前の道で、大学の自転車部らしい4、5人に追い越された。ツーリング用に前後の車輪の横にバッグをつけた重装備だ。体育会系のよく聞き取れないうなり声で、掛け声をかけあっている。厳しい部なんだろう、よくまとまっている。道路の反対に渡…

東北旅行・何やってんだ自分・Part2

旅の日程が決まると急につまらなくなった。予定を消化するためにただ移動している感じ。さらに、どこへ行った後どこへ、という細かいスケジュールまで決まってくると、講義かバイトに出かけるように気が重くなる。十和田湖畔を走りながら、十和田湖南駅から…

東北旅行・十和田湖町の中年男女、と小動物

出発の準備をしていると人が来た。仕事に向かうお父さん。青森市のほうに用事があって山を越える途中にちょっと寄った。と想像します。「十和田湖まで登りはほとんどない」と聞いてほっとした。急に「おい!あれ!」と指差した方を見ると、小さくてわかりに…

東北旅行・睡蓮沼

睡蓮沼という、森の中の小さな沼で泊まることにした。峠を少し下ったところに目立たない案内板だけがある。昼間は分からないが、日が沈んで色彩が消えた沼は本当に美しかった。沼にせり出すように作られた木のテラスが、暗さでぼんやり白く見える。テラスの…

東北旅行・人力乾燥機

酸ヶ湯。スカ湯と読む。むつの岩崎さんに教えてもらった。八甲田の妖精も「入った後、一日中ポカポカ」だとおっしゃる。風呂はきっと満足させてくれる。問題は着替えがもう無いこと。洗った直後またそれを着る、という自力乾燥を試みるしかない。真夏の晴れ…

東北旅行・遭難事件の話も聞けた

休憩中、妖精が現れた。ここまでよく登ってきたなあ、と感心してくれる。僕もそう思う。予想外でした。この先の道、今後の天気などについて教えてくれる。夜から雨だそうだ。青森の方に住んでいて、退職して時間があり軽自動車に乗って八甲田山によく来る。…

東北旅行・汁か棒か。

八甲田山の急勾配を2時間休まず登ってきた。とっくに限界を超えていて、水のある店か駐車場を見つけて休みたい。おいしい物を出す店があればベストだけど、早く決めないと動けなくなる。最初に見つけた市営の野菜直売店に入ったが、食堂はなかった。しばら…

東北旅行・妖精たちが見守ってくれる

弘前では旅で初めて1番ホームから橋に登らずに改札を出られた。今日はいい日になるかもしれない。自転車を組み始めると、背後に視線を感じた。老人が立っている。目の前の使われていないビルの関係者だと思って、すぐどきます、と言うと小さく首を振った。…

東北旅行・くびれをめざせ

弘前で予定のルートに戻った。メモを見ると「弘前ですべきこと」として3つ記されている。まず充電器を置いてきたデジカメの充電、方法は言えない。古本で『八甲田山死の彷徨』新田二郎を買って、予習する。そして、詳しい地図で山形市から仙台への最短ルー…

東北旅行・五能線・岩崎駅

白神ライン白神ライン越えをあきらめて、海岸の岩崎駅に戻った。最善の選択は、少し歩いた先の海岸に泊まることだったかもしれない。この辺りの海岸線は名勝として有名だった。しかし、予定が変わったし、この先も接続は悪いわけで、今日の分の18きっぷで…

東北旅行・十二湖・青池は圧倒的

青池は僕がどんな撮り方しても、あとでガッカリするのが分かっていたので写真とらず上手な人にまかせよう。鶏頭場の池 地震で川がせき止められてできた大小33の湖が、山の斜面に散らばっている。途中、王池という湖の売店に止まる。夕暮れどきで客は僕だけ。…

東北旅行・今日は移動日

JRで7時間、244キロ、乗り換え4回。 下北線の親子。父「この海が陸奥ワンだ。見えるか?」男児「陸奥ツーはどこ?」- 雪国仕様のドアから岩木山 乗りかえ駅にコメント 1「下北駅」待ち時間1:30 小さいトイレで、顔洗ったり、歯を磨いたり。外のフェンスに…

長い長い一日が始まった。

防衛庁の敷地外ならテントOK(OKじゃないけど)だそうで、下山はまぬがれた。 夏なので南よりから昇った。海じゃなかったな。- むつ展望所 青森市方面。今日はこっちの方を攻めるわけだ。 キレイでどうとかより、陽の暖かさに喜んでいる。ほんと寒かった。・…

東北旅行・なぜか静岡

じつは管理人たちが居なくなるのを待って、建物のかげにテントはろうと目論んでいたのに、管理人の最後の仕事は客たちをゲートまで下ろすことだった。しぶしぶゲートへ戻ると、今度は妙に張り切っているシルバーボランティアのゲート監視員が、はやく下山し…