日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

フィットする支援をめざす会 Zoom定例会に来てください!

Tさんのお母さんとお会いしました。荒木、横田さん、末木さんと4人で、ゆっくり話すことができました。

「直接会って話したい」という意見は以前からあり、末木さんが何ヶ月も実現に向けて動いてくれました。折り悪く新型コロナの流行と重なってしまいましたが、ワクチン接種も進んだところで、対策した上で会うことにしました。

話したのは「何かを相談して決めて」というものでは無く「今後も、お母さんと連絡を取り合いながらやっていきたい」という気持ちを伝えました。コロナ禍に、やや無理をしましたが、個人的にはとても良い機会でした。

フィットの会の「本質」というと大げさですが「フィットの会らしさ」というものが少し見えてきました。ゆるさ、とラディカルさ(少数意見、浮世離れ、マニアック、、なんと言えばいいのか、、)が共存している会だと思います。来る人拒まずだけど、実は参加のハードルを上げてしまっているという反省もあります。

会として、お母さんに会うことは一致していましたが、目的は少しづつ違っていました。

  • 会は、気持ちが強いがためにやや視野が狭くなって、地域の一般の人たちを巻き込みにくくなっている。お母さんの違う視点や考えを取り入れることで、活動を広げたい。
  • お母さんのネットワークでしか出来ない支援や入らない情報がある。まったく同じ考えにはならないとしても、良い関係を作って、支援できることを増やしたい。
  • 「現状を変えたい」という動機。Tさんから「母と会で会って話して欲しい」と訴えがある。母親と会の間でTさんが「板ばさみ」になっている事のSOSではないか。

表現が下手なので伝わりにくいのですが、けっこうバラバラでした。それでも良いのが会の特徴です。1つに集約しないと、とはなりませんでした。まず、メンバーが会に参加している動機や、続けていくための興味・関心がそれぞれ違っています。定例会でも、異論・反論がわりと出ます。「会則があって会員になる」というよりは「関心をもった個人が寄り集まっている」会です。

新しい人が来ても、事情がよくわかって無くても参加しやすい(自分はそうでした)。ただ、定例会がオンラインになってからは、以前の「駄菓子を食べながらお茶会」という雰囲気がなくなってしまい、参加のハードルが上がっている気がしています。いい方法があれば教えてほしいです。

一方で「浮世離れ」していて、周囲を遠ざけている面もあります。これは、人が亡くなっている事件の加害者の支援、という課題の大きさから仕方のないことでもあります。事件から10年以上が経ち、その間に司法の世界は大きく変わっていて、会の活動を後押ししてくれそうな制度が次々にでき、支援者団体も増えています。今後は、新しい人に入ってもらったり、もっと外に出ていって仲間を作っていきたいと考えています。

マニアックに寄りがちなのは、たこの木のメンバーが参加しているから、というのもありえますね。刑罰を与え「再発防止」を第一とする司法の論理の中にあっては、あくまで本人の支援に向こうとする「こだわり、しつこさ」は、どうしても付いて来るとも思います。

「こだわり」は残しつつも、そこにとらわれることなく、個々のメンバーの関心に基づいた「個別プロジェクト」がいくつも動いている。今後の会はそうやって広がっていくイメージを持っています。

毎月オンラインでやっている定例会をのぞきに来てください。今は月の前半の火曜日夜が多いです。新しく来た方には活動内容の説明をします。自己紹介と近況について聞かせてもらうと思います。あとは聞いているだけでも構いません。いずれ面会に一緒に行きましょう。