日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

2019-01-01から1年間の記事一覧

(46) あらばしり(1) 損切り映画

書くのは少し恥ずかしい。アイドルの映画を観た。好きなわけではない。近年アイドルグループのメンバー数も全体数もどんどん増殖して総人口の2割くらいになって日本が滅びるんじゃないかと、むしろ心配している。 でも観たのは、たとえば「社会現象」として…

(44) Mさんの第3回自立生活に向けて!!〜第5回 燃え尽きない

目の焦点が定まらない。無表情。聞こえてない。夢遊病のようにボーッとしたまま、近くの人の腕をつかんだ。地域生活の「危機」が始まった夏ごろに、生活記録ノートに増えていた記載だ。 PTSD・トラウマ体験の後遺症について本を読んでみると、それは「解離状…

あいちトリエンナーレ

名駅にバスが着く。歩いてネットカフェ『亜熱帯』に行って仮眠をとる。これでやっと中年が一日動けるようになる。県立美術館に向かい、列に並ぶ。気の早い人が30人ほどいた。今日再開される「表現の不自由展」の抽選方法が発表される。「3時間半後に来てくだ…

(43) 沖縄日記(6)

来年3月の7、8の土日に沖縄・伊江島にて学習会があります。参加しませんか?近くなったら再告知します。土地返還闘争のリーダー、阿波根昌鴻さんの遺志を継ぐ人たちが主催です。 阿波根さんたちの運動で、島の半分を占めていた軍用地は一部返還されたが、島…

(42) 『天気の子』感想

昼すぎに国会近くを歩いていた。恒例といえる官邸前での抗議活動。アメリカ国旗が見える。大戦中の空襲被害の補償を求めるものだった。夕方のニュースで、小泉議員の結婚報告を伝えていた。取材映像の時刻は午後1時すぎ。 高齢の、おそらくは空襲の生存者や…

(41) 沖縄日記(5)

『団結道場』は、伊江島の反基地運動の拠点で、運動のシンボルとして維持されている。最近改修がされた。「米軍に告ぐ」から始まる抗議文も、リフォーム工事のときにはプロジェクターで映し出して正確に元の文体を再現した。 友人と訪ねた時、地元の議員さん…

(40)沖縄日記(4)

元従軍慰安婦の方たちは気の毒だと思う。日本人に利用され痛めつけられ、今度は「子や孫たちの世代に」利用されている。と、言ったら彼女たちはどんな顔をするだろうか。 ニュースを見ながら、理解が追いつかなくなると、こんなことを考えて、突き放してしま…

(39) 沖縄日記(3)

前回、本の題名が違っていた。正しくは『「普天間」交渉秘録』だった。歴史に触れるなら出典が大事だとわかっている。でも、チェックするのは大変で、何より底が浅いのがバレる。ということもあるので、いざとなったら逃げやすいから「日記」とゆるい感じに…

(38) 沖縄日記(2)

「村長の話が良かったね。あんな話ができる人だと思わなかった」 3月に沖縄・伊江島での平和運動の学習会に参加した。「美ら海水族館」に行ったことがある方なら、海の方を見ると正面に見えていた島です。山も丘もないのっぺりした島の中央に険しい岩山が突…

(37) 沖縄日記(1)

とっさに、うまいこと言えない。大阪にいたころ「そこ、ツッコんでよ」と言われ続けた。文化の違いだと思っていたけど、関西を離れてもアドリブがきかない。うまいこと言えた(自己採点)のは数年に一度くらいのことなのでよく覚えている。 事故した時に母に電…

(36) 兄の呪い後編(3/3)

「兄」は神様の儀式担当で四角い道具をささげ持っている。祭壇を置けば「祝」に、祈りを口にすれば「呪」になる。面白い。 ついでに「支援」のシは「つっかえ棒」の形で、「ささえ」もするが「つかえ」にもなって支障をきたす。つっかえると二手に分かれて「…

(35) 兄の呪い中編(2/3)

見舞いに行く。大きな「病院」は、大学のキャンパスに似ていた。街路樹の葉は落ちて寒い季節だった。誰にも会わずに「病室」に着いた。姉も来ていた。部屋が暗くて表情が分からない。両足には力が入らず感覚もないようだ。 「ほどいて。足がからまってる」 …