日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

2016-01-01から1年間の記事一覧

シセツ職員もつらいよ(10) 年に一度のチャレンジ

久しぶりに施設に暮らす友人に会った時のこと。2人とも自立生活への希望があり、東京に来て介助者を始めて1年経って、何かいい助言や提案ができればいいと思っていた。以前と変わらず2人とも頑張っていて、助言なんてできない。必要なのは、末永さんがよく言…

(9) シセツ職員もつらいよ(9)「最低でも職員」

「憧れの」ヘルパー暮らしが壁にぶつかっております。 介助中も影響が出て「居眠り厳禁」な人の前で意識が飛んで「NG予告」を受けたり、自然にやってた着替え介助ができず怒られた。初心に返り、キツめのパーカーを着て夜中ひとり着脱の練習をした。全国の…

(8) シセツ職員もつらいよ(8)「目的は何ですか?」

夜行バスを降りて10分も歩くと高松港だ。 受付で聞かれた。「島に渡る目的は何ですか?」 私「目的が必要なんですか?」 受付「面会だとか見学だとか、目的がないと乗れません」 私「芸術祭の企画を観に」 受付「芸術祭はだめ。芸術祭の方で聞いて」 実家に…

(7) シセツ職員もつらいよ(7)どれいのしあわせ

NHKの『バリバラ』。24時間テレビにぶつけた生放送が話題になった。面白いんだけど、以前は気になりつつも少し避けて観なかった。「家に帰っても仕事のことを考えたくないから」だと考えていたけど、今は普通に観られる。おそらく、施設での自分の仕事が…

(6) シセツ職員もつらいよ(6)「軍手しなきゃ」

事件のあった相模原の施設に花を供えてきた。 第一報を受けた時「容疑者のことをあまり報道しないでほしい」と思った。それは、単純な嫌悪感や「当事者の不安をあおる」からだと漠然と考えた。多くの反応の中で、「ヘイト・クライムとして断固NOを」という意…

(5) シセツ職員もつらいよ(5)お金の話

鶴田さんが紹介された本『介助者は、どう生きていくのか』は転職の時にとても参考になった。 初めて「介助者」を見たのは障がい者集会の懇親会だった。車イスのななめ後ろで控えて、指示があればさっと動く。私は、ボランティアで食事介助や「通訳」はしても…

(4) シセツ職員もつらいよ(4)開かれた?施設

知的障害のある人と個人契約でヘルパーをしていた知人が、ちょっとしたトラブルから成年後見人の判断でクビになった。本人とは家族ぐるみの付き合いがあったのに、話し合いもなく処分だけ電話で伝えられた。 寂しい話ではあるけど、家族でない、契約と財産管…

(3) シセツ職員もつらいよ(3)いやいやSさん、これからですよ!(と、言いたいけど)

「荒木さんSはよこはま大会がさいこにしようとおもっています」 Sさんは、小さい頃から病院と施設で暮らしてきた。10年前に知り合って旅行や外出のボランティアをしている。メールは、ピープルファースト大会の介助依頼だった。「最後にする」の理由は、暇…

(2) シセツ職員もつらいよ(2)岩橋さんとの(気まずい)出会い

定員100人の古い身体障害者の入所施設を訪ねたことがあります。男女混じって最大8人部屋に暮らし、昔の病院のような白い壁と長い廊下でした。ただ、統計を見ると8割は「定員50人以下」で、過半数は「30人以下」と、意外に小規模が多いです。前の職場は、…

(1) シセツ職員もつらいよ(1) 石田さんの叫び(でも誰も聞いてない・・

今日は泊まり介助の日。通所施設に利用者さんを迎えにきました。前の道に歩道がないこともあり出入り口は厳しく管理されています。迎えが来ると扉の外の職員がPHSで中に伝えます。外に出るには数字を覚えてボタンを押す必要があります。 女性職員が扉を開…