東北旅行・乳頭温泉

乳頭温泉郷といっても温泉街があるわけではなく、古めかしい温泉宿が一軒づつ離れて山の中にある。どこらへんを中心にするか、関係者のさまざまな思惑（おもわく）があって標識の内容も定まらない。残り９キロの標識を見てから２０分走って、まだ９キロのまま進んでいなかったり、４キロだと喜んだら５０メートル先の標識では６キロに増えている。異次元だ。名前の由来である乳頭山は、それはありがたい形状をした山だというけど、真下から登るぶんには分からない。

なんと底から湯が湧いている。湯船を走りまわっていた少年が犠牲になった。すすきが湯に向いてしだれていて、風に揺れると強近眼にはファンタジックに見える。- 乳頭温泉・鶴の湯

県道で「鶴の湯こちら」の看板を見てから、山道を３キロ走る。半分近くダート。「未」舗装なんじゃなくてワザとだと思う。「秘湯」をうまく演出して、うまくいっている。ここへ雪降ったら、たまらんですよ。- 乳頭温泉・鶴の湯