日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

東北旅行・十和田湖町の中年男女、と小動物

出発の準備をしていると人が来た。仕事に向かうお父さん。青森市のほうに用事があって山を越える途中にちょっと寄った。と想像します。「十和田湖まで登りはほとんどない」と聞いてほっとした。

急に「おい!あれ!」と指差した方を見ると、小さくてわかりにくいが、リスみたいな生き物がいる。5秒もたたずにテラスの木のすき間に隠れてしまった。テンでもないし・・としばし悩むお父さん。この人は何をしに来たんだろう。山の自然観察を通勤中の日課にしてるとしたら粋だよな。

話によると、もとはずっと大きな池だったのが、植生の変化でだんだん埋まって小さくなっている。多少人の手を加えて、見栄えするようにしないと。もしかすると国立公園とかを管理している職員なのかもしれない。

十和田湖町へ下る。写真を撮ろうとブレーキをかけると、米粒くらいの羽虫にとり囲まれた。写真に虫が写りこんだけど、これはこれでリアリティあっていい。鳶温泉近く

次はまったくヤル気のない、食堂のおばさん。ドライブインを見つけ、やっとまともなものを食べられると喜んだ。「ラーメンセット:ライス、おかず一品580円」というノボリが立っている。安いしこれにしよう。

僕「ラーメンセットひとつ。」
女「セット・・ですか?」
僕「外のハタに書いてあったやつですけど。」
女「ああ・・セットはないよ。外のは・・出してるだけ。」

そんなことがあっていいのか。期待するのは止めて、量が食べられればいいから、ラーメンとライス大盛りにする。しばらくして、粉を溶かして作ったようなラーメンがでてきたので、前から試そうと思っていた実験をやってみる。出発直前に同じ寮のモンゴル系のボイント君が、旅行中食べろとモンゴル流の干し肉とチーズを渡した。教えられたとおり、羊の肉をラーメンに入れるとずっとおいしくなった。店には悪いが、すっかりモンゴル色に染まって元の味を想像もできない。

干し肉のトリビア

ボイント君は、朝昇竜の結婚式がTVに映るたびに、僕を呼び出す。
偉大なるモンゴル文化を教えたくてしょうがない。
干し肉の話が、大陸風の豪快さがあっておもしろかった。
牛の干し肉は、モンゴル帝国のころから軍隊の行動食であった。
牛を一頭バラバラにして塩漬けにして干すと、大きなバッグ一個に納まる。(ホントかなー)
水と一緒に食べると胃でふくらむから一回分は少なくすむ。
バッグで1つで、数ヶ月補給なしに移動しつづけることができるらしい。

会計のとき、お釣りをくれないので催促すると、ちょうどもらったと勘違いした、という言い方をした。750円払うために千円札入りで1250円を渡したのに、どうやって間違うんだ。最後までうさん臭い。

十和田湖に泊まった観光客がレンタサイクルでたくさん降りてくる。山深い渓谷なのにいかにも主婦仕様のママチャリが走り回っているのが不思議。ママチャリが走れるくらいなだらかなのに、川の変化が激しくて楽しめる。奥入瀬渓流

ここの道1キロ切り取っただけでもちょっとした観光名所になりそうな、変化に富む眺めが十キロ以上続く。のんびり眺めていると、ますます予定から遅れてしまう。- 奥入瀬渓流