日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

東北旅行・遭難事件の話も聞けた

休憩中、妖精が現れた。ここまでよく登ってきたなあ、と感心してくれる。僕もそう思う。予想外でした。この先の道、今後の天気などについて教えてくれる。夜から雨だそうだ。青森の方に住んでいて、退職して時間があり軽自動車に乗って八甲田山によく来る。「それだけ見所がいっぱいあるということですか?」「うーん・・いや、無いな」
明治の遭難事件の話になると、装備が貧弱すぎたのが原因のひとつじゃないかとおっしゃる。

「(事件の)当時は綿のモモシキを2枚重ねて、その上にズボンはいただけだった。ふつうの、平野と変わらん格好だな。わしらが軍隊にいたころは、こうウサギの毛が厚く包んでいて、雪の中に横になってそのまま寝ることができた。朝んなるとこうバサーッと雪に埋まっているわけだ。・・遭難した方々は、気の毒じゃな。」

別れ際、峠まではあと少しですか?、と聞くと、まだまだ、これからがこの道で一番険しいんだ、と教えてくださる。しかし、これは誇張しすぎであった。焦ってなければ、肉汁も・・


ブナ林。たまに森の中を抜ける道があると、急坂でも苦にならない。ブナには迷惑だろうけど。写真はこの人にまかせた。 - 酸ヶ湯近く

今は、大きな混浴風呂についたてを置いて男女を分けている。どっかのおばさんが低いついたてから顔を出して男側にいる家族と話している。何かと用を見つけてはポコポコ顔を出し、しまいにはアゴをのっけて世間話を始めた。目の動きがどうも不審で、男たちが照れて隠したりしている。八甲田・酸ヶ湯