東北旅行・くびれをめざせ

弘前で予定のルートに戻った。メモを見ると「弘前ですべきこと」として３つ記されている。まず充電器を置いてきたデジカメの充電、方法は言えない。古本で『八甲田山死の彷徨』新田二郎を買って、予習する。そして、詳しい地図で山形市から仙台への最短ルートを調べる。

堤防道路のタイヤ跡の間にしげる雑草の上。寝心地は良かった。朝、散歩犬がテントをかぎまわる鼻息で起こされる。この町はきらいだ。- 米代川

白神山地をあきらめたこともあって、もう一つの目玉企画が欲しくなった。地図をひらいて、先生の返信「チャリで月山越えは無理だろう」を覆えそうとルートを確かめていた。月山をまたいで、鶴岡→仙台を線で結ぶ地域は、東北地方で最も細くくびれている。それに、山形から仙台への道も多い。

日本海から太平洋へ、本州を横断するのも面白そうだ。メモ帳に「26日、東北のくびれ横断」と書く。お題が決まると、理由などはどうでもよくなる。そして今は、標高の低い峠、つまり「立体的に見て最も締まったくびれ」を探している。なにか使命感に近いものを感じて、変だ。くびれ万歳。（結局、失敗）