東北旅行・おわり
苫小牧から仙台を経由して名古屋へ。夏の終わり、旅から帰る人たちが多く、みな疲れきっていた。台風が来ていたのか、ずいぶん揺れた。船酔いには弱いほうだけど、1日のほとんどを寝ていたので気にならなかった。
深夜1時に大波が来て和室大部屋の畳の上を毛布ごと3メートルすべり落ちた。ポセイドン号なみに一回転しそうな勢いに驚いて目を覚ましたら、となりの西洋人と目が合った。お互いヒドい形相だったようで二人して笑った。笑いながら滑っていった。
写真は、滑らないように体を固定して眠る人。タマゴ割るとこの人が出てきたらイヤだな、などと空想して楽しむ。
名古屋港で道をたずねた元自衛官のおじさん。大天使。暑さで口のまわりを唾の泡だらけにして、まるで自転車世界一周旅行から戻ったかのように僕を賛美した。最高のフィナーレ。