日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

東北旅行・五能線・岩崎駅

白神ライン

白神ライン越えをあきらめて、海岸の岩崎駅に戻った。最善の選択は、少し歩いた先の海岸に泊まることだったかもしれない。この辺りの海岸線は名勝として有名だった。しかし、予定が変わったし、この先も接続は悪いわけで、今日の分の18きっぷで「残り駅数」を稼ぎたい。

進むことを決めた理由を思い出した。まず犬が寄ってきた。その後「あらあらダメでしょ」と飼い主のおばあさんがやってきて、あいさつ程度に言葉を交わすと帰っていった。おそらく村が送り込んだ熟練の偵察チームだと思う。怪しむ気持ちは分かるな。トイレの洗面台は他の用途に(洗顔とか洗濯とか)使えない小さなものだった。待合室のいたるところに「宿泊禁止」の張り紙がある。あまり歓迎されてないようだ。まあ、分かるけど。

気持ちが萎えないように、焼きソバとおにぎりとソーセージとヨーグルトをつめこんで、能代ゆきの電車に乗る。客は僕だけ、窓には何も見えない。銀河鉄道999みたいだ。車掌がどこで降りるのか聞いてきた。なんでだろう、それまで寝るつもりか。

四郷駅みたいな駅を期待していた東能代は、梅坪くらいには栄えていた。もう23時を過ぎていて、明日の始発に乗るわけだから動きたくない。並んだ自販機の明かりによって、裏のスペースが死角になっていることを発見。テント設営完了、寝袋を入れて、というとき人が来た。まあ確かに、駅前のタクシー乗り場の真横はまずいか。駅員に聞いて場所を使わしてもらえ、とアドバイス?をくれる。改札で聞くが、思ったとおり相手にしてくれない。「あ、ソリは駄目ズス」しか言わない。しかたない、というか野宿旅行をしたいなら、夜は市街から出るべきだったと思う。このスタイルはたくさん自由があるけど、その代わり一般市民の邪魔にならないように住み分けをしないと。

↑なんて冷静に考えられる状態ではなく、自転車を組んでフラフラと町の死角を求めてさまよう。駅での会話を思い出すと、2人とも「最近の警察は厳しいからね」と、同じ被害者なんだという言い方をするし、「ここはダメだが、駅員に聞いてみたら」や「警察と町とでテロなどの対策をしてるのに、我々だけ違うことできませんし・・」など、頭ごなしじゃないのに巧くあしらわれてしまった感じがする。能代はバスケが盛んらしいけど、バスケに例えれば、見事なパス回しでボールに触ることすらできない。