日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

そういうもんだから

strida」という自転車を買った。イギリス製の折りたたみ自転車です。

iPhonestridaと、お買い物が当たっている。iPhoneは乗り遅れたけど、これは新しい。8月に名古屋に出かけたとき、地下鉄で、エレベーターで、店で、5回話しかけられ、写真も撮られた。
地下鉄に乗せるための自転車。「10秒で組み立て」というけど、ハンドルは出したままで移動はできるから、実質フレームをはめ込む1アクション3秒(頑張って)。ベルト式なので油を使わない。汚れない、けど、まったく走らない。満員電車でも、立てるとスーツケースより場所取らない。スーツケースのように転がせる。なぜかディスクブレーキが付いている。職場の自転車乗りはあこがれるみたいだ。たぶん、ブレーキでロックすると一回転するからじゃないかな。

飯田の人形劇フェスタでは、通りがかった外国の人形劇師が、自転車を見て満足そうに笑った。イギリスの人なのかな。おまえ買っちゃったのか、なぁ、それいいだろう。

飯田に着いて、すぐに「だるま森」さんの公演に行く。去年は移動に苦しんだので、自転車を持ってきた。

今年はステージに呼ばれて「雲」の役をやらせてもらえた。いろいろ恥ずかしいセリフを言わされる。平日の昼の部は、お母さんと子供たちばかりで、男一人では辛かった。早く暗くなってほしかった。でも「雲」がいい音出すには、おそらく身長が必要だったので、一人混じった男のぼくが呼ばれた。

友人の人形劇師(劇人と呼ぶらしい)に電話して「ステージに上がったよ。来たばかりだけど、今年の飯田は終わった気分だ。もう帰ってもいいかな」とか話した。

「ダルレの話」という無言劇を観た。韓国から招待されていた。今でも目に浮かぶ。最前列のまん中で観たら演じる人の顔がよく見えた。テクニックもすごいんだろうけど、なんとも楽しそうにやっていて、こちらも幸せな気分になった。話は、朝鮮戦争のことで暗いんだけど。

食べ物の屋台が並ぶ中に、異色の焼き物屋さんがある。時間があったので冷やかしにのぞく。置物と箸置きの間くらいの小物が並ぶ。魚類に力が入っている。写真のゾウやカエルもいるけど、魚の種類が充実している。どんな小さな魚も笛になっている。しゃべり好きの主人が買わせるでもなく話を続ける。どれも良い品に見えてきて、終いに30cmくらいある大きな魚を手に、3500円にするか2500円にするか迷っていた。手持ちは足りないので下ろしてくると言って店を出るが、「ダルレの話」の時間が近づき諦めた。「ダルレの話」を観たら、どうでもよくなった。

「ぷか」一家と合流していっしょに夕食に行く。魅力的な焼き物を買ったと話すと「あー・・自分らも去年おじさんの話に乗せられて買ってしまったよ。同じゾウを」とても残念そうな言い方だった。

右のカエルは、オタマジャクシからカエルになる途中の姿だそうだ。しっぽがある。「生き物ってのはそういうもんだ。そうやって成長するんだから、ちゃんと見せないといけない」なるほど、いいこと言うな。そのしっぽが笛になっている。やっぱり大きな魚ほしいな。