すき焼き
大学の時の同期に小さな同期会に誘ってもらう。「木曽路・すき焼き食べ放題ツアー」という生まれて初めてのバスツアーです。
正確には「卒業旅行メンバーの再結成」という感じ。卒業旅行は「3月10日は佐渡の日」冬の佐渡島だった。いい趣味してると思う。
集合場所の名駅太閤口はすごい人だった。5/2はゴールデンウィークが始まったばかりで、一番気候のいい時期でもある。ふだんビックカメラに行く人しかいない太閤口に、年のうち一番人があふれる時かもしれない。
平均30人のツアーの列が15あったら500人位いたと思う。バスツアーなんて自由がない、とバカにしてたけど、群れにまじって係員が声を張り上げるのを聞いているとテンションが上がる。となりの奈良・阿修羅像ツアーが先に動いた。早く早く。
1人来ない客を待って30分遅れて出発し、中央道はまったく動かず、11時前に昼食の予定が2時間半遅れる。帰りは30分押しだったからガイドさんの手回しでいろいろはしょったんだろう。どこもすごい人出だった。名駅と中央道のSA、女性トイレ前で50mの行列を2回見た。
SAのトイレは、トイレ業界のなかでも要求が高く、敷地や予算の優先度も高いはず。広々して備品も最先端のものがある。格子状の手すりや、吊り輪みたいのを見たことがある。男女トイレの広さが1:1なのは男女平等だからではなく、通常では高速利用者には男性が多いけど、男性の回転率は早いので時間での利用率?は同じくらい。
でも、長い休日では使う人数は男女同じで、とにかく全体が多い。このへんは研究不足だと思う。男性トイレの個室部分を2つに分割して作っておいて入り口も分けて、連休にはひとつ女性用に切り替える。抵抗のないおばちゃんたちはそれを使う。とかどうだろう。
個人的には、和式でもウォッシュレットなくても10分待たされても、冬に暖房のきいた個室がいい。そういうSAがあれば繁盛すると思うけどな。
食べ放題は、メニューはすき焼きだけど寒々としていた。バスツアーをさばける作りになった巨大なドライブインの地下に、200人詰め込める大広間があって冷凍肉がどんどん運びこまれる。となりのテーブルの母子が印象的だった。会話なく手元の肉を食べ終わると、子供が食べ放題用の肉の皿に駆けよる。母もつづく。最後まで黙々と食べつづけていた。こういうツアーなら、たまの肉+旅行を同時にこなせる。
友人の1人が仙人に会いたいというので電話してみる。もちろん大歓迎とのことだった。しばらくして電話がかかってきて、「せっかくだから夜にみんなで食事しよう」と仙人から提案してくれた。また、すき焼き。
仙人の映画を撮り来たチームがいて、その方々と僕だけ参加になった。仙人は少し疲れた感じだった。昼に、僕ら8人が訪ねてヌンチャク演技をさんざん見せてくれ、帰ろうとすると、代わりに若者5人くらいが訪ねてきた。7年とか前に小さいころ仙人の山で遊んでいた「卒業生」らしい。盆と正月が、という感じで気疲れしたみたい。
仙人には計画があった。映画のスタッフと全国を回る「世直しツアー」を行いたいそうだ。「家」を空けるあいだネコの世話をよろしく頼むと言われた。こちらも面白くなってきた。
翌日は職場でバーベキューをやった。その当直勤務の明けの朝、なんか食欲がないと思っていたら胃が痛くなり、帰るころには熱が出てきて1日寝こんだ。3日間肉ばかり食べたのも悪い。また、例のゴンドラが1,000mくらい登ってくれて、下は暑いので半袖で乗ったら上は風が吹いて寒かった。
熱下げるために汗をかいて、ついでに数年ぶりにベッドマットを干し、その他、長年ベッドに堆積した布類を洗う。いい連休だった。