日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

愛南町(iPhone2)

愛南町愛媛県高知県の境にある。海岸沿いの町。

あの辺は、アクセスの悪さでは日本のなかでもトップクラスだと思う。

翌日に松山で用事があって来たけど、前1日時間が空いた。その土地に多少は目的もあったけど、それより「アクセスの悪さ」を味わう旅もいいかも知れない。高速も電車も途中から無くなる。空港も遠い。

名古屋からの高速バスには3人しか乗ってなかった。途中から乗る人もいない。松山で2人降りて八幡浜までの2時間はひとりだった。JRで宇和島まで1時間、バスで愛南町まで1時間かかって昼すぎになった。

「山出憩いの湯」という温泉に行きたい。バスのなかでいろいろと案内してくださった運転手さんが「それなら、降りた営業所で町営のバスに乗り換えるといいよ」と教えてくれた。ここの人は親切だな、と喜んで窓口で聞いたら、次は2時間半後だという。

しかも、それに乗ると帰りのバスは40分後で、それが最終便だ。別のところへ行こうか、タクシーにしようか、いろいろ考えて、歩くことにする。

9キロなので、バスを待つのと時間はあまり変わらない。最近忘れかけていたけど、眺めのいい所を歩くのは贅沢なことだった。

滞在時間は1時間ちょっとだったけど、昼からやってる飲み屋で、昼から飲んでるおじさんと世間話をして15分くらい温泉に入った。

そういえば歩いたんだから酒が飲める、と後半気づいて何か選ぶ。地酒とかは無いようなので、カウンターの梅酒のタンクのような容器に入った「やまもも酒」を頼んだ。これも地酒のようなものか。おじさんは、酒好きと言うくせにそんなもん飲むのか、と言いたげに笑う。

カウンターの女性は「これ出すの私初めてなんです」と言いながら炭酸水を持ってくる。僕としては濃い梅酒をちびちび飲むイメージで「そのままで」と言ったら、ソーダ割り用の大きなコップに氷少々と、原液をなみなみと注いでくれた。酒好きと言った手前、どうにか飲み干したけど、頭痛がしてきた。帰りはほとんど寝ていた。

1週間後、職場で軽く飲みにいったら悪い感じに酔って帰れなくなり、朝3時に6キロ歩く。迷惑かけた人数名。誰か仕切ってくれる人がいないとダメだな。でもいい具合にアルコールが抜けて良い目覚めだった。

2週間後、友人が名古屋でDJをやるというので観に行った。かなりアングラな集まりで居場所がなかったけど、どうにか彼の出番までいて、終電をiPhoneの経路検索で調べて出てきた。出番が23時から、など様々な条件が重なって、聴いているのが2人(僕をふくめて)だったけど頑張ってるのを見れてよかった。

乗り換え駅で、終電が終わったことに気づく。iPhoneは祝日=土日ダイヤを分かってなかった。早めに抜けてきたので、本当の終電とは2分違いだった。12年前豊田市に移ってから、もう何度目の赤池ウォーク。

鶴舞線の終点赤池から豊田市まで15キロある。2回歩いて1回はヒッチハイクした。今回は0時から歩き始め3時半に着いた。明日は当直勤務。飲み会のあと「当直前に酒を飲むのはよくなかった。4年目で気持ちがたるんでた。反省」と言ってたのにね。

それでもタクシーは乗らない。夜歩くのはたのしい。・・最初の1時間半くらいは。だいたい自分のペースが分かっている。後半は辛いだろうけど、先が見えるので惰性でなんとか。

iPhoneの経路検索は「徒歩」も調べてくれる。「車」とは微妙に違ってて、距離が微妙に短い。すごいと思う。何度か歩いて知った道を歩いていたら経路から外れていた。東名沿いの細い道をくねくねと進むと、いい感じに黒笹駅に出る。

経路から外れたのは、地図を切って、はてなブックマークから記事をたどって読んでいたから。夜歩きはたのしい。経路検索があれば安心。たのしい1時間半が過ぎたら、つぎはiPhoneでのネットサーフィンがなぐさめてくれる。