日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

悪夢(山形1)

早朝高速バスが仙台駅に着く。仙山線に乗って山形へ。

乗る前に牛タン弁当を買ったけど、冷たくて食べる気が起きない。ホームで立ち食いそばを食べる。体が温まったところで本番の弁当に移る。無理して食べた牛タンはうまかった。

作並駅・・山に入ってきた。ホームの駅名の看板の前で停車した。看板の背景は村の風景で気がきいてる。ざっと特徴を探したけど山ばかりで寂しい感じになる。列車が動くと温泉宿の看板が見える。作並温泉「真の名湯は多くを語らない・・」川べりのいい感じの温泉の写真があるけど、もう少し語って欲しい。

愛子駅・・あやしと読む。皇族の方の関連でたくさん人が来たそうだ。由来を調べたら「餓死した子の後を追って死んだ母をとむらう」子愛観音というのがある。愛で「あやし」と読む。愛す、で「あやす」と読むのかな。母子家庭で地主にいじめ抜かれた末という。意外な重さは、駅名で「名前と同じ字だー」とはしゃぐ人々をどん底につきおとす。

面白山高原駅・・おもしろ山はまじめにそういう名前らしい。『「面白山」はどれぐらい面白いのか - Excite Bit コネタ』という記事があった。記事はあまり面白くない。
蔵王が近づき雪国になった。雪がついて白い枝のメッシュの森は、雪のない地方から来ると見ていて飽きない。


蔵王の「ロープウェイ頂上駅」の巨大な地蔵さん。外国の観光客が多かった。写真を撮ったあと外国人の女性が駆け寄って「ナニコレ、ナニコレー!ダイブツー?!」と叫んでいた。


駅にあった写真。雪がないとこうなっている。

蔵王樹氷を見にロープウェイを上る。人生で最低の体感気温だった。いっしょに行った「師匠」に説明したけど伝わらないか。マイナス5度で吹きさらしのすごい風、手袋を忘れていて1分くらいで凍傷になる気がした。なだらかな雪原をちょっと見渡してみて、あの辺まで行ったら帰って来れないだろうな、と思う。子供のころ読んだ、探検家が力尽きるシーンを少し体験できた気がする。

人と会って酒が入って、目がさめると朝の3時だった。寝れそうにないのでロビーにパソコンを持っていく。帰りのバスを予約する。東京名古屋2600円だって。バス会社さんがんばるなあ。そろそろ事故とか起きそうだ。

5時に横になるが寝れない。何も考えないようにしたり、いろいろやってみる。エロいことを考えると寝れそうなので集中してみる。職場の夢を見た。

夜、残って何かしている。当直はなぜかK夫妻だった。用があって駐車場を通る。駐車場は学生時代のバイト先のビジネスホテルだった。建物は、この旅館だ。玄関を入るとき、ふと自分のファンカーゴに目をやると、何かおかしい。フロントガラスにヒビが入ってるようだけど、遠くて分からない。中に入ってK氏に駐車場で何かトラブルでもあったか聞いてみるが「そんなもんあるわけねえだろ」とそっけない。

とくにオチのない話だけど、とにかく不安でしょうがない夢だった。気になって玄関からのぞくたび、ファンカーゴが変形していった。2度目はフロントガラスがなくなって、破片が散らばっていた。追突したようにボンネットが曲がる。さらに押しつぶされて長さが短くなっていく。奥のフェンスまで引きずられている。タイヤがなくなっている。横転している。裏返っている。シートとか無い。エンジンと車軸しか残ってない。


実際はこう見えません。元のつまらない写真を「自動修正」してみたら全く別物に。これは使える。樹氷はスノーモンスターと呼ばれるらしいので悪夢にかけて。

金山の住宅地の中にあるのに、誰も気づかないし、何もないように静まりかえっている。たくさん車は駐まっているのになんで自分の車だけ。怖かった。

怖いながら、冷静にお金の計算もしていた。「いま修理すればこれくらいで済む」「こうなったら部品取りで中古車屋に売ればそこそこになるかな」

最後に玄関を開けたとき、あたりは明るくなりかけていて、残りの数十台のすべての車が破壊されていた。さすがに町は騒然としている。

あたりに住む人が言う。「なにも気づかなかった」別の人は「紙を丸めるような小さな音がした」と話す。それがなんとも怖かったけど、何が怖いんだろう。今思えば。


まだ成長中で、木が埋まりきってないので突風が吹くと各パーツが揺れる。それが生き物っぽくて迫力が出る。

川西町吉島地区の「きらりよしじまネットワーク」という全国的に有名な「地域自治組織」を訪ねた。子育ても、教育も、働くことも、「人が生きる」ことの一部分ということでは同じもの。福祉はすべてに関わる仕事だから、自信をもって(業界の)外へ出て話すといい。

いくつか文章を読んでもイメージするのは難しかった。事務局長の高橋さんの言葉は分かりやすい。帰って豊田の人に説明しかけたら「豊田は行政が強いから、自治組織は育ちにくい」と言われる。

それは僕の説明が悪いんで、要は、地域の課題を自分たちで考えて解決する。解決するのは課題を感じる本人で、組織はサポートする。そのための力を個々がつける。組織は人を育てるしくみを作る。誰もが「田舎には若い人はいない」と言うが探せばいる。「研修よりも役目を持たせる。」半強制的に、そうなるしくみがあると言っていた。

地域の特徴によって変わるところはある。でも基本はコンシューマーコントロール、使う人が決めるということ。最近よく聞く言葉だ。じゃあ豊田は。課題はいっぱいありそうだけど・・

つづく