日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

Avatar 3D

レイトショーの後は駐車場が混むので、早めに出た。

トイレに寄ると、携帯を耳にあててヒマそうにする男がいる。つまらんから先に出ていたのかな。「あー、いま映画みてた。アバター、知ってる?・・もうクソ、クソ!」怒ってんのか。

「・・クソおもしろい!オレもう、これまで観たなかで一番よかったわ。最高。」

ということで、けっこう面白かった。コンディションを整えて、もう一度観に来ようと思う。

コンディションとは、まず真ん中の席を予約して、前の日はよく寝て、当日はコンタクトをつけて来る。3Dメガネがなかなかつらかった。

席についてメガネ・オン・メガネにした瞬間、つらい記憶がフラッシュバックする。いま履歴をみたらヤフオクで2002年にオリンパスのヘッドマウントディスプレイを買っている。引っ越してTVを捨ててビデオデッキだけ残した。「高臨場感、高没入感。目の前に100インチの画面が浮かび上がる」魅力的な宣伝文。かけたらいきなり鼻がつらい。10分かけたら眼球の奥が酸素が足りない感じになる。いつだか覚悟をきめて一本映画をみたら、眼球が溶けそうだと思った。

同じような不満を隣の席から聞いた。でもそれは最初だけで、ときどき外して見比べてみるけど、3Dが良い。話が進むほどに、キャラクターに感情移入するほどに3Dのほうが合ってくる。「その場にいるような」気もするが何か違う。それは技術的な問題ではなく、観客の見方しだいの話だ。だんだん、イスに座ってじっと観ていることが不自然に感じてくる。これってすごいことだな。

人物の3Dはよく見かける。都市の風景も3Dにフィットしそうだ。それなら作りやすそうだ。でも、背景を埋めつくす複雑で混沌とした自然は、どう考えても難しそうだ。見モノのアクションはじつは大したことなくて、背景にほとんどの労力が費やされていたりして。