日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

"THIS IS IT"

今日は休みで、何もせず夕方になってしまった。床屋へ行き、牛丼を食べ、ダイソーでフックを20個買い、ホームセンターでコンクリート用ドリルヘッドを買って帰る。きれいだがホームセンター好きには品揃えがもの足りない「Home Expo」からの帰り、ラジオをつけたらマイケルの"Wanna Be Starting Something"がかかっていた。ちょうど153号線に出るところで、帰り道の右へは曲がらず、映画館のある三好ジャスコに向かう。

こないだ大学へ顔を出したら、ロック好きな先生が、意外にも映画を見ていて、ほめていた。

「ロックの大御所が50過ぎて再結成することがあるけど、見ていてつらくなる。若いころ不健康な生活してたからヨボヨボなんだ。動けないし声も出ないし、太ってるし。」

「マイケルはすごかった。ライブやってない間も、毎日、鏡見て踊ってたんだろうな。」

ポップスターっぽい絵。利用者がくれたけど、載せていいのか迷う。買い取ればいいのか。

まだ全盛期の"Dangerous"が高校のときに出た。買ったような気がする。友達がMTVを録ってくれて、ライブが特にカッコよかった。映画は予想以上によかった。前の方の席を指定したら、5割入りの館内は僕ひとり除いて、みんな後方の席だった。それが正解。視界が全部スクリーンで大音量を聞き続けて、さすがに脳みそが疲れる、と時計を見ようとしたらエンディングだった。あっというまの120分だった。
「ファンが聞きたい曲を。」「ファンの頭にある音に忠実に。」マイケルはいいやつだ。マイケルの最初の肉声は、一曲目が終わったあとのバンドへの指示だった。「ベースはもっとこう、ファンキーに・・デンデンデン・・。もの足りないな。」けっこう厳しい。ほとんどマイケルが書いた曲だもんな。Eロールの曲目を見ていたら、耳に残るいい曲は、マイケルが書いている気がした。"Man in the mirror"は違ったな。「気にしないで。曲への愛のためだ」愛、LOVE、エルオーブイイーと連発していた。メンバーを気遣って。

マイケルがこういうことにならなければ、作られることのないスタイルの映画だと思う。マイケル健在の時に上映しても売れないが、ファンが一番見たい内容になっている。もし公演中に亡くなって追悼映画を作ったら、本番のステージを流すと思う。チームを集めるところから、巨大なプロジェクトを手探りで作り上げていく緊張感はこれでしか見れない。

メンバーにからかわれて拗ねそうになるマイケル、クレーンに初めて乗ってはしゃぐマイケル。リハーサルというと、誰も見ていなくて寂しい感じだと思ったら、メンバーが一番のファンで、リハ中ステージの下で大騒ぎしていた。生の演奏じゃなくても、口パクでも、マイケルなんだから文句は出ないと思うけど、生にはこだわりがあるらしい。踊って歌いながらバンドの音のチェックも同時にやっている。あと着替えまくっている。突然の死については、「急に働きすぎて、無理して、パタッと」という見方もあるらしい。確かに働きすぎだ。オリアンティという女性ギタリストがめちゃくちゃカッコいい。

もう一度観たくなった。「追悼」作品を何度も観たくはない。作った人がえらいのは、割と淡々としていること。泣かせようとしてない。ラストの曲の終わりに一瞬スローモーションを入れただけ。編集に、本人が「参加できない」のが良いのかも、と思ってしまった。最後の "Heal The Earth" の女の子くらいはしょうがない。