日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

午前3時

期限の21時になった。でも、20時にはもうあきらめていた。

問1

次の文中の[1]−[5]には、どの言葉が当てはまるか。正しいものを一つずつ選びなさい。

「『福祉』についてはどうであろうか。教科書的には、ないしは一般的に、[ 1 ]としての『福祉』、[ 2 ]としての『福祉』、[ 3 ]としての『福祉』のような多様な意味で用いられるとされる。(ブログにて略)」(『エンサイクロペディア社会福祉学』中央法規、2007年、p.70)

それぞれ5択から選べます。だから、変なのを消去法していけば当たるかもしれない。でも意味のない時間だ。テキストは見てもいいのです。でも索引で引っかかりそうにない。出題者は、テキストを頭からめくって、この文章を見つけて欲しいんだろうか。問1からくじけそうになる。
長く忘れていたテスト前の日々がよみがえる。1日1日と怠惰な過去への反省と後悔をかみしめ、階段をのぼりきると床が抜けて首を吊られる。ぎりぎりまで何もしないのは、十字架を背負っている期間を最小限にするため。今回は数時間で済んだ。

通信制大学の定期試験の申し込みの日だった。申し込みにも小テストやらをやっておかないといけないらしい。入学して2年経つけど、まだ仕組みがよく分かっていない。

正確には1問目じゃなくて1行目でくじけていた。何百ページのテキストから人力で検索させるなら、もっと良い文章があるだろうに。ぼくはダメ学生だけど、誰か共感するひといませんか。「『福祉』についてはどうであろうか」ここでもうダメ。社会学者さんの書く物はくせがあって苦手だ。1文目でくじけた。「教科書的には、ないしは一般的に、」耐えられない。1.5文目で致命傷を受けたようだ。

締め切りじゃなかったら、ここで脱ぎ始めて風呂に行ってる。その後はゆっくり流して21時はゆったり過ぎた。試験のために休みとったのに申し込めなかった。

いい設問もあった。でも小テストの性格上、あるていどの準備を要求する。勉強は苦手だとは、強がって、まだ言いたくない。でも学校的なものはダメ。21時まで我慢したせいか風呂に行く気力もなくベッドにはい上がる。

起きたら3時だった。勉強しようかと思った。締め切りに追われて、引っぱりだしたテキストはホコリをかぶっていた。でも、そこには知りたかったことが書かれてあった。仕事をしてから読むと、ただのテキストも使える知識に見えてくる。試験勉強から「試験」がとれて、ただただ勉強するのもいいかもしれない。

父は、現役のころ「勤務時間は自分のしたいことができない」だから、早く寝て2時3時に起きて自分の研究をするんだ、と話していた。本当かどうか知らない。朝起きて姿を見たことがない。土日もない。正月など家族で何かするときは、朝のうちに「早めに帰ってきた」。

一般には、がんばる父親の背中をみて子供もがんばるはず。たしかに歳をとるとともに、少しづつ実感するところではある。優秀なきょうだいのおかげでプレッシャーはなく、平和な少年時代だった。

でも、がんばりすぎる父の姿は「仕事というものは並の人間にはできない」という知識に最適な教授法だ。潜在意識に「まず自分にはできない」としっかり身についた。それで、定職につかないのに、割に堂々としていた。

ネットを少し触って5時に寝てしまった。真似できないね。父は70近くなって運転免許を取り始めた。サボりすぎて期限3日前に車校を卒業した僕とはちがい、若かりしころ「仕事が忙しくて」車校に通えなくなった。1週間で仮免取った。たいしたものだ。

お互い、ゆうずうの効かない遺伝子を背負ったみたいだ。なにが違うかといえば「自分のしたいこと」があるかどうか。今は、やるべきことが山ほどある。だから何かやってくれると思ったけど2度寝した。期待してもう少し待ってください。

父の日すこし前。