日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

伊予旅4・一人角力(ずもう)

きれいな動画をありがとうございます。行事役がすばらしい。名コンビだと思っていたら

現在、しまなみ海道開通(平成11年)を契機として、地元の若者の中から菅貞之(力士)・多和祥栄(行司)の2人により成人の一人角力復活がなされている。


wikipedia:大山祇神社#一人角力

古い神事だけれど、長く途絶えていたのを二人がよみがえらせた。いい話だ。


雨が降ってきてバス停を探す。小屋に入るとすぐ、おじいさんが話しかけてきた。「お兄さん。島には何をしに来られた」祭りを見に来ました。角力を一緒にみた地元のおばあさんも初めて見たという。島の人は角力や祭りに関心ない人も多い。おじいさんの反応も薄い。「ここへ来たなら、宝物館へは行ったかね。ここへ来てあそこを見なけりゃ、価値がないて」

予定を変え、再び本殿裏まで戻る。大山祇神社は、歴史が古く、じつは相当格の高い神社なんです。平安時代の水軍とのつながりからか、戦いの神として、時代時代の支配者が戦のたびに願かけに来て、お礼参りで宝物を奉納していく。

おじいさんは国宝、重要文化財の8割がここにあると言い、それはすごいと来てみたが「刀鎧部門のうち」という意味だった。若造にはハイレベルすぎた。鎧カブトがずらり。2Fの戦う神の像の前のソファーに座りこむ。良いソファーだった。野宿と歩きで疲れた体にやさしい。

「尻が吸い込まれるようだ」と思った。ひじ掛けのクッションも上等だ。国宝を置いているだけはある。1時間座っていた。ひじ掛けを枕に。それは寝ていたのか。そろそろ予定が厳しくなるので引き上げる。パトロールの人が来る前に。