日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

アメニティ・ネットワーク・フォーラム3報告1

滋賀は大津での「アメニティ・ネットワーク・フォーラム」に出た。いい集まりだったなー。職場への報告用に書きはじめる。

帰りの名阪、朝5時。9時から仕事だ。初日は12時に始まり翌1時まで。2日目は8時に始まって翌2時に終った。学校嫌いが成長したものだ。

報告「地域はつくるもの」

主催の「全国地域生活支援ネットワーク」は、もともと「平成桃太郎の会」といいました。障がい福祉の行くべき道に立ちふさがる「鬼」を退治する。司会で、実は会の代表だった田中さんは「これじゃ皆さんが領収書だせない」と思って変えたと言います。

豊田市自立支援協議会のシンポジウムから3ヶ月経ちますが、参加された方は「熱く語る声の大きい人」を覚えているでしょう。その人、福岡寿さんと仲間たちが「平成桃太郎の会」を作りました。「語り部」福岡さんのメッセージが強すぎて、最初にしゃべったのに、それしか覚えていない人もいると思います。

若手による新しい実践報告の発表があり「23:30〜26:00」という「普通じゃない」時間帯にもかかわらず、250人近くが参加していました。「むそう」の戸枝さんが司会をされ、福岡さんの言葉をひいて発表者を紹介しました。

「今のアメニティには3世代ある。自分(福岡さん)たちは『施設から地域に出よう』と頑張った。その下の戸枝たちは『入所施設を知らない』世代だ。何もない地域にいろいろ作った。そして次の世代は『障がい者福祉』を知らない」
第3世代のトップバッターは、ご近所蒲郡から小田さん(NPO法人 楽笑)。障がい者の働く場を作る計画は難航していました。「障がい者といっても同じ市民です」「福祉のために必要だから」と話して歩いても、相手にされません。町の人と話すうち、地域の悩みや問題が見えてきます。「商店街がさびれ、大人は働く場所がなく、小さな子供は遊ぶ所がない」

自立支援法では、わりと簡単に小規模の日中活動の場を作れるそうです。視点を変えれば、町に必要な交流の場を作るとき、障がいのある人が参加しているだけで、国が運営費を出してくれるわけです。「共益、協働」お互いにとって良いものを、一緒に作ればうまくいく。「これまでの反対が何だったんだというくらい」あっさりと受け入れられました。

戸枝さんが檄を飛ばします。

「彼らは自立支援法を『チャンス』と見ている。支援法すら、自分が住む町の活性化に利用し、誰でも豊かにくらせる社会を作ろうとしています。障がい者福祉から出られない、まして3障害の枠から出られない人は出遅れています。早く気づいてください」