日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

デコポン

すばらしきデコポンの世界。「贈りもの」は、一方的に押しつけることに意義がある。最近の「選べるギフト」は物欲を満たすだけで感謝の気持ちはこもらない。とくに、腐る時限つきの生ものがいい。

実家からデコポンを送ってきた。スーパーで見かけても絶対買わない。おいしい柑橘類の経験則から遠い「大きすぎ、皮がボヨボヨ、ビジュアル難」。自分にとって、果物はカロリーのために食べない嗜好品なので食わず嫌いが多いかもしれない。母親が「でこぼこして大きすぎる気がするけど甘くておいしい」と勧めるので食べる。
外の皮は作りが雑だけど、ていねいにむかないと中の袋が破けるくらい、内部は繊細だった。みかんのつぶつぶにあたる「中の中」の袋も柔らかい。「いよかん」はこの種目で他を寄せつけない。甘いけど「糖度」だけじゃ測れないと思う。まあ甘ければ何事もゆるせるんだけど。高知はフルーツトマトが有名で三つくらい食べたけど、甘いだけのは果物の出来そこないで、甘さとぶつかるくらい酸っぱいのがうまかった。デコポンは苦くて甘い。

口に入れる前にうまそうだ。それはもう分かっている。かっこ悪いが座りのいい外皮が机の上に置かれたまま。どこかで話題のアロマが、そこはもうデコポンとあなただけ。デコポンムード、フルーツパーラー・デ・コポンになっている。元気が出る香りだ。味と似てすこしビターだけど普通のみかんのような。それで食べるとうまかった。普通だけど、感情にはたらく香りだと思った。

香料のように持続しないのがいい。気のせいかもというくらい短い。部屋に入っていつもこの匂いなら飽きる。匂いの感性には持続時間と後味みたいな変化が関わってると思った。芳香剤や香水は苦手でもこういうのならいい。

熊本で買った熊本ストラップ。辛子レンコンと阿蘇山がとなり合わせというシュールで楽しいげで気に入ってる。着物の姉さんは「おてもやん」という熊本の若い女性。女性一般。これって名物なのか。スイカは出荷量が全国トップです。↓参考 おもしろい。

■ 音が苦史2015 ■ : 熊本県、スイカ生産量1位の座を千葉に譲る

真ん中のがデコポンです。実物はこんなにかわいくないけど。消費量の7割だか作っている。熊本好きだなあ。

謎のメガネもデコポンのようなうれしい贈りもの。