日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

瀧原宮

伊勢参りは毎年家族のだれかが行く。今年はひさしぶりに全員で行った。赤福本店の店内で食べた。赤福餅づくりの作業は若い女性がやっていてイメージ通りだった。毛むくじゃらのおっさんが、汗をかきかき、すごいスピードで餅を並べる図も、期待を裏切って面白いと思った。ござに腰掛けると火鉢が横にあり、苦いお茶をすすりながら食べる赤福はうまい。演出だと思いながら不本意ながら。やかんも銅を打って伸ばしたような特注ので雰囲気でるな。不本意ながら。


お伊勢さん参道のおかめ。見上げたらこれが見えて本当に怖かった。触手に見える。マーズアタックだ
あれだけ人が押し寄せるのに、神宮も門前町もいい雰囲気を保っている。もっと安っぽくなりそうなのに。去年は熱田神宮に行った。良かったけど、敷地の広さのせいで見えなくていいものも見えてしまう。作り込んだ庭や博物館などを押しこんで生活臭さが出る。伊勢は、町全部が神宮のためで機能が分散しているから、内宮に行けば白木の社と森だけがある。


久しぶりの上出来スナップだ。20年に一度の「遷宮」予定地を囲む木塀に朝日があたる。お母さんたち、そこの木は歩くところじゃないはずだけど

これもすごい昔に何かの旅エッセイで読んだ。伊勢から内陸へ40キロはなれた山奥にある内宮の別宮・瀧原宮(たきはらのみや)へ。

天照大神を過去に祀っていた場所を元伊勢と呼ぶが、別宮とされたのは瀧原宮だけである。別宮とされた理由は不明であるが、ヤマト王権が勢力を南下させるにあたり重視した説などがある。


wikipedia:瀧原宮

由緒からもそうだけど内宮のミニチュアのような作りになっている。内宮以上にものが無い。囲いや境界、隠すものもない。これが原型だと昔読んだものに書いていた。これに比べれば普通の神社はどれも派手すぎる。

広々とした空間で、誰も見ていないのに、小さな立て札に書かれたとおり4つの社を書かれた順番にまわり、人のまねをして出入りのたびに頭を下げ、賽銭を入れ柏手をのべ8回うった。ここにくると性格が律儀になるみたいだ。