日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

東栄町へ

足助の信号待ちでシャッターを切る。

「信号待ちとかで、何も考えず撮ると案外いいことがある」と後ろの友人にえらそうなことを言った。露出もいいかげんな一枚が、不思議な光の写真になった。狙って撮るとだいたい駄目だけど。足助の町はいつ来ても良い。
療護施設「すぎのき寮」は愛知県で3番目にできた。元住人の友人を送る。東栄町は愛知、静岡、岐阜の県境にある。ということは、どこからも辺境の地だ。最初にできた「はなのき寮」は岐阜と愛知の三重寄りの県境で、木曽川と畑しかない。昔の施設はそんな感じ。東栄町へは何通りか行き方があるけど、どれも険しい。

足助・百年草で朝食をとる。たった3キロ戻るのを嫌って百年草前の県道33号線を西へ。東名高速を含めて4通りあるルートのうちでもっとも険しく、もっとも楽しいものだった。

峠で休憩する。左の車の主は降りて紅葉を撮っていた。カメラを持っている人を何人も見かけた。ここ段戸高原は、下界より一足はやく紅葉する、カメラ好きの穴場らしい。33号にはトンネルもなく高いところまで連れていかれる。紅葉はあざやかだ。山を削ってないから木々が近くカーブは多い。でこぼこで直線がないから車が少ない。左のスプレー字は寂しく峠を攻めた若者か。

友人は段差や急カーブのたびに笑い出す。もしこれが業務やヘルパーならNGだろう。危ないもんな。お金もらうと楽しめないから僕はボランティアがいい。お金もらうと遅刻できないからボランティアがいい。

並行して走る国道162号で帰った。つまらん道だった。でも、2度と33号は使わないだろう。