日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

新酒品評会

昨日送ったメールに「桜なんか見たくない。咲くな、散るな。」という季節の所感をつけた。(意味不明?)特別いいことは何も起きないけど、いつもの通り道に古い「酒蔵」があるのが日々の小さな幸せで、その年に一度の新酒品評会に行ってきた。蔵の中に入れる。

「車の運転をしますか?」という質問に答えて300円払うと、底に青の2重丸が描かれた例のオチョコを渡される。確かに酒瓶から自分では注げないけど全体のシステムは「試飲用」じゃなかった。

「利き酒」ブースでは4種類の酒をまず試したあと、銘柄不明の4種類を当てるから合わせて8杯飲むことになる(飲まなくてもいいけど)。瓶を持った従業員がどんどん勧めるし、中庭には酒樽が置かれてヒシャクと塩が添えてあった。塩なめながらガンガン飲めってことで、品評会といいながら実は「いいお酒ができたから皆で飲んで盛り上がろう祭り」なのだった。

蔵を案内してもらったときの話。

米を120キロまとめて蒸すセイロ。50年使い続けてる。いちばん最初で、最後の出来上がりを左右する大事な工程です。なので簡単に道具を変えられん。こういう鋳物は岡崎で作ります。
勘大事。あなた(僕)とあなた(知らない人)が作った山田錦はまったくの別物で、扱い方も変わる。70%を削る大吟醸だと水につける時間は6分30秒とかで長くても短くてもダメ。
水大事。伏流水?そんなの大腸菌が混じってて使えません。地下170メートルからくみ上げてます。太古の地球の水が何万年もそこにあるんです。(ロマンだ)残った酒かすを絞る道具は、船大工が作ったのでフナバと呼んだ。酒かすを包む袋は破れないの?(よくぞ聞いてくれた!)そう、その袋の並べ方が技術なんですよ!今は修理できる人がいないので止めているが、昔はバケツの代わりに木のオケを使った。熱い湯を扱うには、やっぱり木が良いんですよ。

いい写真が撮れたので紹介。

タイトルは「疑念」または「赤いメガネと赤い靴」のどっちかかな。じゃあ「赤い疑惑」か。