日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

大人のための万博「リトルワールド」

3月に引っ越す寮の住人の送別会ということで、寮生3人で犬山のリトルワールドへ。個人的に行ってみたかった。最初、主賓はまったく興味なくて名港のイタリア村はどうかと言う。個人的にそれだけは避けたく、本人が万博好きなのを思い出して「小さな万博」なんだと説得した。

行ってみると万博よりずっと良かった。万博が暑くて混んでたことを差し引いても倍は良かった。(暑くて混んでたのを込みにしたら数十倍は良い)以下、忘れないように淡々と記録します。

なにがリトルかって、まず案内が小さい。248号から行くと5キロ手前くらいから電柱に小さな案内が出ている。でも肝心の交差点に置くつもりがないらしく、2度も折れるところを過ぎて「2km戻れ」の看板にぶつかった。「一日世界旅行」を売り出しているけど、このへんから場所の感覚を狂わせようとしている。園内の多くで「圏外」なのも(イナカだからだけど)そこを狙ってアンテナ立てないのかもしれない。

ウェブサイトのプリントアウトを持っていくと割引になる。留学生の2人は800円になった。なぜかチョコの菓子をくれる。お菓子メーカーの試供品だとしたら、いいアイデアだと思う。宣伝しなくても、ここでの楽しい思い出がそのまま商品の印象になる。

山形県・月山山麓の家」ダムに沈むはずだった民家を移築したもの。釘から柱を支える石の土台まで全て持ってきて組み上げた。「だから以前住んでいた人の表札もあります」スタッフが誇らしげに玄関の表札を紹介した。筆で番地と名前が書かれている。

  • 大事な馬は家族と同じで、玄関の内側で飼われている。食事する囲炉裏から数メートルのところに馬がいる。
  • 部屋が多いのは、蚕業を始めて人を使うようになってから増築したから。2階を改造して蚕を飼っていた。
  • 十何年に一度、一千万円ていどかかって屋根のふきかえをする。

こっそり立ち入り禁止の2階をのぞいても家の裏に回ってみても全て本物だと、逆に変な感じがする。パッと見て良さの分かる「商品」としては優れた物やサービスをふだん見慣れていると、裏側のハリボテに気づかないフリをするようになる。ほとんど説明書きもない代わりに、どこを見られても揺るがない「本物」がある。万博と正反対だと思った。

(途中。まだ書きたいこといっぱい)