さよならエース(4)大往生
レッカー車が来る前に最後の写真を撮ろうと出かけた。猿投山と。
景色も撮ったらどれも暗い写真ばかり。(2008年にこの日記を書いている。理解不能である。身内の死より深刻だ)
そろそろ時間だ。天使も来た。フロントの「おいどん?」を見て驚くおじさん。「おいどん?」は子供たちに好評で、住宅街を走っているとみなが「おいどーん!」と叫んでいた。ちなみに4年前6万円で買った車が4万円で売れるという話だった。今は海外で需要があるそうだ。ただし、ペンキを塗ったら5000円になった。
エンジンがかからなかった。ガス欠だろうけどタイミングが良すぎるので「自宅で死にたい」みたいなものだと個人的に信じている。アパートに向かっていたレッカーを呼びに走った。
市役所で手続きをしたあと最後の別れ。・・まだ車で追いかけた。最後の最後の写真。
2005年12月2日。合掌。