日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

『同胞(はらから)』

1975 amazon:同胞 監督:山田洋次 主演:倍賞千恵子

今月初めに友達が家に来たのでレンタル屋へ行ったら、カードの期限が切れていた。友達がすすめた「amazon:フラッシュ・ゴードン」は、笑えたけど、表紙の印象どおりヒドイB級で、半分見る前に寝てしまった。(「アメフト」の戦闘シーンは傑作だった)そのかわり、カードの更新で千円分の割引券をもらったので、久しぶりに、面白い映画を探しにレンタルの棚をながめて回った。

倍賞千恵子演じる劇団員と農村青年団の若者たちが、数々の困難を乗りこえて絆を深め、演劇の公演を成功させた。実話にもとづくドラマ」洋画から映画を観はじめたので、こういう「古き良き」日本映画は食わず嫌いなんだけど、タイトルが変だと思って手に取った。

読みが「はらから」と分かったら、ますます古臭く感じた。○○心中とか任侠物、水戸黄門みたいな勧善懲悪、古い価値観で作られた退屈なパターンがタイトルに現れてる。表紙(画像)の平和そうな表情も気に入らないな。今日の目当ては「amazon:スーパーサイズミー」だったんだけど借りられてる。ああいうのが好きで、こんな「健康的」な話は観たくない。

なにか気になるので、やっぱり借りてみた。昔の田舎の風景と昔の日本人を見たくなったのかもしれない。「スーパーサイズミー」は無いし。結局のところ、面白かった。劇中に出てくる「統一劇団」はhttp://www.gendaiza.org/gekidan/として現在も活動を続けている。全国の農村を歩き回っては無茶な注文をして、それを実現させる信念をもった人たちがいたことを知ったことだけでも良かった。

公演を主催するかどうか決める総会のシーンが大きな見せ場。10分を超える長いシーンで、最初ばらばらだったメンバーが一つになっていく。責任の所在は?赤字分をどう埋める?反対派の論理的な指摘が、だんだんと雰囲気に流されてうやむやになって、何となく合意するところも日本的で心地よい。オススメはしませんが一度手に取って判断してみてください。東北弁うまいのもポイント(ゐ君に採点ねがいたい)

ネットで調べたら、「映画の前説(まえせつ)」という仕事について出てきた。「寅さんは実は在日朝鮮人」という幻の設定があったそうです。

http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/cinema/maesetu.html