日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

御岳登山記(7)・晴れる

快適な避難小屋だった。
真夜中の1時に強烈な便意で目が覚め、外に出ると相変わらずガスでライトを点けても白く雲って10メートルも先が見えない。おかげで裏にあった新築のトイレを見つけられず、大変難しい処理をせまられた。天気が回復したら早めに出発しようと様子を見ていたが、明け方から雨と風が強くなりグズグズしているうちに8時近くになった。急に外が静かになったので出てみると、ガスが飛んで全方向に視界が開けた。

初めての下界を見下ろす眺望

行き掛け盛り上がっていた「食パンでパスタ」を、午前2時の真っ暗な避難小屋の片すみで試した。袋の上から踏みつけて薄くなったのを、ハサミで細切りにしたもの、三角とかにランダムに切ったもの、ボールペンに巻きつけてペンネ?状にしたものなどなど。どれもボロボロに崩れて難しい。皿を洗うのが面倒だからということで、直接ミートソース缶に突っ込んでハシですくっていると華やかさのカケラも無く気が滅入る。写真を撮る気も失せた。
人肌に生暖たまったミートソースは、抜群にうまかった。

左:オイルサーディン&ミートソース(75点)右:レーズン&ミートソース(20点)←栄養あるので大目にみて。

非常に快適でよく寝れた。感謝をこめ掃除する。

白竜教会といったか、ありがたい小屋を建ててくれた教団の偉い人らしい。かっこいいメガネだ。お礼を言って出発する。

摩利支天山(2959m)

道の分岐点に荷物を降ろし、身軽になって往復30分の摩利支天山に登った。上空を白い雲が覆って暑くなく快適。昨日来た道を見下ろすとあっけないほどの短く単調な道のりだったことが分かる。「賽の河原」も、1キロ四方をケルンが埋め尽くす僕のイメージからすると、ルート沿いに揃って並べられたハリボテ同然だ。ガスもたまに出てくれると山登りの味付けになって良いだろう。