日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

御岳登山記(2)

山へ行ったのは数週間前のこと。戻ってからすぐに日記を書こうと思っていたけど、いつもの先送り体質に加えて書けない理由があった。標高2000メートル以上とか、ある程度の山に入るには暗黙のライセンスのようなものが必要で、それが無い人に山は危険すぎる。十分な装備と体力、技術、それに優れたリーダーとパートナー。ママチャリで日本一周すれば武勇伝になるけど、スニーカーで登山するのはただの自殺志願者だ。(猛者たちはランニングシューズ履いて走って登るらしいけど)「貧弱な装備でも登れました、楽しかった」って書くのは犯罪行為だと分かるだけの常識はある。

で書けることが無くなった。思い立って半日経たずに登り始めた軽率さもそうだけど、足りないものばかりだ。雨具はあるけど防水靴は高くて買えなかった。地図は少し読めるけど、どこを歩くべきかなんて分からない。「谷には下りるな」だっけ?まあこんなだけど、慢心する要素もまた無く、ちょっとした雲の変化や、それこそ足のふみ位置ひとつが自分の命に直結するんだという「小心者登山」がプラスに働くこともあるんじゃないか。山上で一泊する予定だけど、日帰りの装備で予定が延びる怖さよりはいいと思う。単独行だけど、素人パーティーで安心だと錯覚するより、小心者一人のほうが安全な場合もある、かも知れない。・・やっぱ危ないなぁ。つぎは誰か連れて行こう(付いて行こう)。


コンビニのおにぎりパックを切って骨組みを作る


コンビニの買い物袋で包んで完成。気休めになるか?


夜が明けても雨は止まない。「無資格」なりに努力を見せようと、靴を防水仕様に改造する。6時には出発したかったが、雨は強くなるし、ほとんど眠れなかったので少しでも睡眠をとることを優先し遅らせた。8時半ごろの出発。


ストック(杖)は5年前に和歌山で拾った。ただの流木ながら軽く持ちやすく高性能だ。