忘年会とフェラーリ
昔の友達とプチ忘年会を開いたので、そのことを書こうと思う。
とその前に恒例のmixi(のぞき見)サーフィンに出かける。主にかわいい後輩たちをたぐって回り、戻ると軽い疲労感、ため息も出た。3年生は就職活動が始まって自覚を新たに自分と向き合う日々のようだ。すばらしい後輩に囲まれるのは良いことだけど、最近は彼らと関わるたびに自分がアホに見えてこまる。書く気がうせた。後にすればよかった。
でもやっぱ書きたいので、あらかじめ断り書きをしておけばいいかな。今日は(いつもに増して)くだらない内容の日記を書きます。年末の緊張感をこわされたくない人は読まないで下さい。
午後6時に男3人で「養老の瀧」に集まる。転勤で実家の三重から名古屋に出てきた男の近況報告が話題の中心だった。のこり2人は「相変わらずデス・・以上。」で報告完了、三重男の新しい勤務先は危険な新栄にあるガソリンスタンドで、グループ内の売り上げ全国2位の優良店だ、ヤクザばかり来る、水滴ひとつ残すと怒る、面白そうなので聞き役にまわろう。
- 外車が多い。ベンツとBMWが多い。
- フェラーリも来る。ランボルギーニのお得意さんがいる
- ランボルギーニには傷つけると怖いので関わりたくない。ベンツ程度?はどうでもいい。
- ランボルギーニの給油キャップを落としたら5万円請求されたという伝説がある。(内ブタだぞ!?)
- そのランボルギーニは一台4‚000万円なり
- 洗車とバッテリー交換がもうかる。バッテリーは半分利益。
- 高級車だと手洗い指定なのでなおもうかる。ベンツ程度?は機械で済ます人が多い。
- オイル交換は時間かかるので割りに合わない。
- ブレーキパッド交換?の作業はすぐ終わり万単位なので大好き。
- 店員は多くて十数人というマンモス店。
- 価格は伏せられ、開けてみるとハイオク140円ちかいという暴利なのに立地とサービスで客が集まる。
- 給油スタッフ同士が売り上げを競争している。マメな人はボンネット開けさせたりタイヤを見たり。
- 店のタイヤ売り上げ目標を超えると全員に2万円でる
- 副主任は事務所で昼から焼酎を飲む。夜仕事があがると付き合わされる。事務所泊も多い。
年末は洗車が多く休めない。バイトしないかと誘われた。彼には仕事以外の悩みがあり、帰宅しても気が休まらない。会社が紹介するアパートの超神経質な隣人のせいで洗濯機も回せない。音がうるさいと大家を通じて苦情を言ってくる。石油ストーブを強にすると壁をガンガンたたく。
ジンロ買って部屋へ行く。しかし音は出せない。ヒソヒソ話せ、笑うな、ドラクエはヘッドホンでやれ。なんだよもう。もうすぐ引っ越すから、それまで問題起こしたくない。毎朝ラッシュのなか車通勤、ひどい時は2時間、ストレスたまるよなー。
朝、ガタンという音で目が覚める。スタンド男は廊下の天井に作られた異様に高いロフトで寝る。一階の2人は寒さで眠りが浅かった。スタンド男に異変が起きていた。起き上がって狭いロフトの壁に向かって腕を突き出したまま固まっている。おいどうした。すると叫ぶ。
「フェッ、フ、フェフェ、フェラーーリィィィ!!」
スタンド営業用のでっかい声。叫び終わるとバタンと布団に倒れた。1階は大爆笑、のはずが声は出せない、腹筋が痛い。先に起きていたもう一人が言うには、そいつが起きて「ウーン」と伸びをしたのに反応した。そんな生ナマしいエンジン音のフェラーリは無い。再び歯を食いしばって笑いをこらえる。階下の2人を苦境に追い込んでおいて当の本人はスヤスヤと眠る。これが苦情の原因じゃないか。でもストレスだろうなあ。じつはキャップ落とした伝説の、その人なのかも。
スタンド男は仕事へ行った。もう一人は、僕が卒業後実家へ帰るのを残念がってくれる。名古屋の良いところを見せれば帰る気がなくなるだろう。それで大須のメイド喫茶に行くことになった。たしかにあんなものは四国の辺境にはありえない。