日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

「自分の中に毒を持て」(レビューじゃなくて思い出)

岡本太郎コミュニティのメンバーがすすめていた本「amazon:自分の中に毒を持て」をブックオフで買ってきた。mixiコミュニティのバナーにもなっている。

太郎さん好きなんだけど人にすすめる気にならない。気に入った文章を紹介しようと本をめくると、目をむいて激烈にまくしたてる太郎氏が活字から飛び出てくる。これはダメダ。本を閉じる。この人芸術論にうるさいのはもちろんだけど、民族学を専攻したこともあって社会や文化も語る。ひたすら語る。

僕の場合、太郎さんの書く物を読んでそこから知識を「得る」のではなくて、自分の中の余計なものを「捨てて」いる。太郎さんは才能も知識も持っている。でも誰もが持つ何かが無い、欠落している。そこが魅力だと思う。良い意味で常識ない。他人と比べて安心したり諦めたりする、相対的な価値基準を持たない。なんでも「自分を貫く」絶対基準。そのせいで一生かけてあらゆるものと闘うことになる。安定はダメだと厳しいが、一般に言う不幸や不遇にこそ生命の充実がある。(ヤバイぞ。言葉が染まってる)

有名な「太陽の塔」を初めて見たのは大阪で浪人していたとき。公園の森から突き出した太陽の頭を遠くから見ることはあったけど、間近で根元から見上げたのは大阪大学センター試験を受けた帰り道だった。わざわざ遠回りして公園を抜け万博公園駅に向かったのは、すぐ帰りたくなかったからだ。

この朝、寝過ごして1時間目の国語を受けなかった。国語0点というのは、よく覚えてないが、受験生には大変なことで、しばらく立ち直れないでいた。明るいうちに試験は終わった。構内をあても無くうろうろしたあと暗くなって公園へ。フラフラと夢遊病患者のようだった。

塔の高さは70メートルある。暗くなるとライトアップされる。写真や映像で知っているのとは別物の存在感だった。なんなんだコレは。親友が塔の大ファン(今でも大阪にはたくさんいるようだ)で、そのすばらしさを聞かされていたけど近くで見るまで分からない。見ても分からないけど衝撃は受けた。国語の悩みが小さくつまらないものに感じられる。

太陽の塔 34年ぶりに両目点灯

変な空気が流れてる。「これはイイ。これはイイ」落ち着け。

# フルセンター試験 寝坊 0点はすご過ぎる! 荒木さんの魅力はそういうところだよね! この話は聞いた事なかったけど、ア流ライフスタイル で世の中を見てみると卒論発表出来ないくらい なんて事ない気がしてきたよ。要は自分の中に何が残ったか?社会、集団に染まらずに生きていく魅力を感じますね。』(2004/12/12 1:8)

# あらき 『それ書くなよ(笑)。でも、それを結びつける古さんの目の付けどころはスゴいな。結局原因はそれなんですよ、すべて。直らないなー。ゼミ掲示板にあったように愚痴ることなんか何も無い。いつものことだ、と。 とばっちりを受ける先生には申し訳なく思う。 でも、古さんやゼミ連中がいるからもう少し頑張ろうという気にもなる。だってその方が面白そう。古さんに比べるとネガティブな人間だけど、面白そう(盛り上がりそう)て動機で動くのは近いかもしれないな。』(2004/12/13 0:53)