「GIFU・太郎めぐり」のつづき。
情報提供者のおじさんは家に入ってしまったようだ。迷惑かとも思ったけれど、礼を言おうとチャイムを鳴らした。地元の人は塔やMPにあまり近づかないようで、塔が閉鎖されていることを知らなかった。ゴミを払って正面ゲートから出てきました、と言うと、よくやった、と笑ってくれた。
つぎの作品は岐阜市にある。「金華山(岐阜城)のふもとにある」ということしか分からない。金華山ロープウェーの駐車場にとりあえず入る。係員がこちらを見ている。聞いてみよう。やさしそうな笑顔のお兄さんが寄ってきて、「今入ってきたのは出口なんですけど・・」と困った顔をした。作品のことを知っていて、場所を教えてくれた。すぐ横を流れる長良川を渡った「メモリアルパーク」という公園だった。橋へ向かう道に入るには大回りしなければならない。と不安にさせたあと、青年はニヤリとして「本当はこんなこと言っちゃダメですけど」と、コンビニの駐車場で強引にUターンする方法を教えてくれた。MPにつづき、岐阜人はやさしいなあ。
こんなもん建てさせた岐阜人は、度量が大きいと思う
どんな角度からでも、見ごたえがある
ざんねんながら、金華山に登る体力は残ってなかった。日も暮れはじめた。ボ君は何かそわそわしている。次の企画は、けんか別れして数ヶ月という岐阜在住のボ君の女友達に会いに行くことだ。突然部屋をたずねて大丈夫かな。(怒って電話番号を消したらしい)
つづく。