日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

午後3時に寝台車のタクシーが来る

10時:呼吸27、脈拍78、血圧161/101、体温36.8度
兄貴はよく寝ている。母姉弟の3人でゆっくりと入院の準備をしています。

12時:呼吸26、脈拍83、血圧125/80、体温37.0度

13時:呼吸22、脈拍81、血圧130/84、体温37.2度
余った酸素があるので多め(3〜4リットル)に入れることにする。呼吸は楽になった。セキもほとんどない。入院は家族で決めたことだから、時間通り午後3時に家を出よう。病院ではDVDも見れないし、ポールのDVDをBGMにかけておこう。

14時:呼吸19、脈拍71、血圧135/84、体温37.2度
眠っているうちに移動できるよう薬を注射する。その後、親父が伸びた髪をそろえヒゲをそった。またここへ戻ってこれるか分からない。弟は鼻毛を切り顔をふく、姉は両手足をきれいにしていた。母は朝からずっと兄に話しかけていた。顔をふいているとき声を出した。言葉にならなかった。

15時:寝台車が来て、タンカに眠っている兄を乗せる。寝台車の外見はほぼ救急車と同じだった。外は風が吹き荒れて寒かった。

病院までは車で1、2分。スムーズに部屋に入り、入院じたくになれた母が必要なものを運び込んだ。壁についた酸素のバルブから、家で倹約しながら使っていたのに比べると「豪勢に」酸素を入れているので顔色がいい。これから誰か一人が、夜も付き添いという形で、側にいることになった。とりあえず姉が残り夜は弟と交代することにする。

17時:とりあえず母と弟は家に戻る。兄のいない「静かな」家はなぜか落ち着かない。