明日にも入院する

夜は何事もなく。今日酸素が届くかどうかが気がかりだ。

１０時：着替えをして体ををふく。兄は起きたり眠ったり、たまにセキをした。今日は頭をしっかり洗うことにする。他の人は体をふく。ふき終わると綿棒を持って鼻や耳を掃除する。兄の頭部を一時は３人が取り合うことになり、文句を言う口もマスクでふさがれた兄は少し気の毒であった。個人的にはとても楽しかった。

１１時：酸素が届き取りに行く。

ときどき少しセキこんだ。

１４時：呼吸２４回、脈拍７６回。落ち着いていると弟は思った。姉が来て「鼻が少し動くね」という。たくさん空気を吸おうと鼻をふくらましていた。酸素の量を増やすと収まった。

１６時：ドラマ「Good Luck!」を見ながらベッドのそばにいる弟。兄は寝ていて、たまに目が開いてキョロキョロ、そしてセキが始まり呼吸リハしたりベッドを上げ下げ酸素を増やす。一度だけ何かしゃべろうとしたけど聞き取れなかった。

熱が37.5℃前後。熱があると呼吸も速い。氷枕やうちわでとりあえず直る。でも微熱は続く。

２０時：夕食のとき兄の今後の話になる。ここ２、３日で意識があるのは一日のなかでもほんのわずかだ。呼吸しづらいのは酸素使えばどうにかなる。しかし、気管にタンがたまってセキをしても自分の力では出せない。こういう苦しさは家にある道具や薬では限界がある。親父は入院を考える時期だという。父はずいぶん悩んだようだ。遅かれ早かれそうなると思っていた。時期については以前から家族で話をしていた。「明日にでも」という話だったが、家族も（ほぼ）了解した。しかし同時に薬で眠らせることになる・・

２２時：呼吸２８、脈拍８６、血圧142／88

２４時：呼吸１８、脈拍７０、血圧140／88

翌２時：呼吸２７、脈拍８１、血圧135／83 36.5度