日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

動かず、しゃべらず、望まず

6時:寝たときのまま横向きに寝ている。姉が「(上向きに)戻そうか?」と聞くと「このままでいい」と答えた。
その後、何かぼそぼそ言っているので姉は寝言だと知りつつも、何?なんて言った?、と聞き返すと「エエですわ・・」聞いてないならもう結構です。

10時:「手が痛い」今日も静かだが体調については(主に親父だけに)はっきりとしゃべる。この時は横向きでずっと寝ていたからしびれたのだと思う。血液検査の結果が出た。栄養状態が良くない。食べてないもんなあ。


ベランダから見える木々

昼からずっと母がついている。時々起きるけど反応はない。体はほとんど動かない。寝てるか起きてるかの区別も分からない。書くことが少なくなってきた・・

兄の目が開いていれば何か話しかけ、眠っているようなら電灯を消してスタンドをつけて家族が一人付きそう。目がキョロキョロ動いてはっきり起きているようならベッドをおこしてTVを見ることもある。今日はほとんど黙ったままだった。

14時:母が掃除をしていたら、兄が高校の修学旅行で買ってきてくれたオルゴールが出てきた。兄が高校といえばもう10何年前だ。北海道のたぶん小樽だと思う。曲は『テネシーワルツ』ねじを巻くと一曲終わる前に止まってしまった。親父が油をさすと直った。オルゴールを聴けば昔のことを思い出すかもしれないということで、兄のとこへ持っていった。やっぱり反応はなかった。

書いていて思ったこと
好き勝手に書いているつもりでも、なんとなく内容を選んでいることに気づきました。昨夜兄貴が間違えて吸飲みの取っ手を必死で吸っていたのが家族の話題になりました(笑い話で)。でも日記には書きませんでした(今書いてますが・・)。でも兄が口にした言葉は多少変でも伝えようと思います。はっきりとした理由はないんですけどね。(12/28(日) 13:12 荒木巧也)

(無題)
言葉にするのは高度な心の働きなので、その言葉には兄の過去の記憶、経験が少しづつ作用していると思います。僕にはただの「ハラヘッタ」でも、皆さんのなかの兄の記憶と結びつくと違って聞こえるのかもしれません。岩崎先生のうけうりですが・・(12/28(日) 13:26 荒木巧也)