日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

平和への兆しに安堵

9時:「3時と5時」に起きたと母が教えてくれた。3,4日まえのペースに戻ったのか(最近は朝少し寝るだけだった)。部屋へ行くと姉がいて、兄に友達からの手紙や携帯を渡していた。(ちかごろ弟が一番起きるのが遅い)電話しなければならない様子で「電話帳はどこ?」という。「足が動かん」と言い出す。車椅子に乗せ、とりあえず食堂へ。「友達はいまの時間きっと仕事中だよ」電話してもうまく話せないので、家族はつい考え直す方向に持っていこうとする。本人はしゃべれるつもりでいるし、どうしたものか。

10時:メールの続きが見たいという。昨日メール開いたのをちゃんと覚えていた。友達のメールを見るときの持久力はすばらしい。過去のメールにさかのぼって1時間近くやっていた。
プレゼントでもらったポール・マッカートニーのDVDを見る。せっかく調子良さそうなので「起きてする何か楽しいこと」をさがしてこうなった。オカリナも吹けないし、テレビも音楽(音のみ)も関心ない。食べるのは好きだけど、今は食欲がない。というわけで頼みはポールなのだった。ポールは当たり、疲れたようだけど5,6曲聴いて楽しんでいるようだった。限界がきてベッドへ。13時半ごろ寝る。


(久々に)りりしい姿

21時半: 本当によく寝る。ドラマ「ビギナー」鑑賞中呼ばれる。「おーい」ふすまを開けるとなんと兄が電動ベッドなしに自力で体を起こしている。2メートル離れた電気ストーブをにらみつけ腕を伸ばす。顔が真っ赤だ。「大丈夫か?!」「ストーブを・・」ストーブ止めても落ち着かない。悪い夢と合わさっておびえてるんだろう。体をかかえて「大丈夫?」と聞くと、目を見開いて「お前は大丈夫か?」と聞き返した。似たような会話がたまにあるけど、看病していて一番幸せだと思う場面です。変だけど健康で正常な人にはできないやりとりで、才能だと思う。

「はやく行こう」退院の時と間違えてるのか、出かける準備を始めた。タオルの入った大きなカゴの中身を出して、そこへ必要なものを詰める。次々と指示が飛ぶ。財布、携帯、オカリナと楽譜2冊、手紙類、なぜかそこに僕が買ってきた本「その英語ネイティブにはこう聞こえます」を入れたのには笑ってしまった。光栄なことだ。 

その後また起きて、暑いからと窓を開けさせ服を脱ぐというから「別のに着替えようか?」と聞くと「シャツ、カッターシャツがいい」黄色のあざやかなシャツが出てきた。さいきん暑がりと寒がりが交互にくるようだ。寒いときは暖房加湿電気毛布でもさむいという。

10時:今日はよく眠るので「世界の平和を願う兄貴は戦争があると夜も眠れなかったけど、フセインが捕まってようやく安心して眠れるようだな。」とまわりくどい冗談を言ってみたら意外にウケた。 「面白いこと言うなあ」とまで言ってくれるが皮肉かもしれない。