日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

バーディ

三連休です。職場に行ってばかりだ。

紙の強度を上げるためプレス機を使ってみたい。高そうだし効果が分からないので、「公用車で踏みつぶす」道具を試作してみた。この案は、本職の和紙職人にはウケた。本当に作るとは思ってないだろう。テストの前に、職場が慌ただしくなってきたので、巻き込まれる前に帰る。

バーディ [DVD]

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例によってTSUTAYAおすすめを3本借りてきた。「バーディ」は、名作コーナーでよく見かけたが、表紙のせいで借りなかった。全裸でベッドの骨組みに三角座りの男。感動の、友情の、そう言われても困る。
でも表紙は難しいな。どのシーンが表紙らしいかといえば難しい。英語圏の人が、タイトルの "Birdy" とセットで見るから表紙も生きる。Birdy は「鳥野郎」とか鳥に関する物だろう。そういえば鳥みたいな姿勢で、網の入った窓を見上げている。よほどひどい目にあって人間が嫌になったのかな。

日本向けには「小鳥を大事そうに持つバーディ」じゃないかな。レンタル屋で何十年間と目にとまりながら、ずっとSF物だと思っていた。あの変わった生き物と人類の交流を描いた。もっと前はホラーだと思っていた。あのバネの効きそうな体勢から飛びかかる。ジャンルが「感動のヒューマンドラマ」にいるので修正した。

もうひとつの候補は、バーディの表情のアップです。病室でのバーディ。見ているのか見てないのか、目線を上に少しずらす。ハリウッドに伝わる「精神状態がまずい」演技。「知的な障害の演技」に通じる職人芸だと思う。この人はすごい。後半は、ずっとボンヤリしてたり全裸だったりときわどい演技が続くけど、説得力がある。序盤で、かなりの高さから「飛んじゃって」るので、「理解できなくてもこの人はそういう人なんだ」と受け入れられる。

全裸で思い出したけど、出てくる女性は極めて雑だった。看護師のハナは存在感あるけど、ニコラス・ケイジがナンパした女は、バーディの目の前でなんかやってすぐ居なくなる。バーディを卒業パーティーに誘った女は、多少引っ張るのかと思わせて、最後に一瞬オッパイを出して、それはバーディにも監督にも「使われずに」去る。

ヒマなので監督がゲイなのかと検索してみたら、じつはバーディがゲイ業界で人気(の役者)だった。考えてみたら、バーディの恋愛対象は「鳥」だった。雑な扱いのヒト科メスに比べて、甘いシーンがいっぱいある。

性的な描写は、名作にもビジネスを感じさせる。やたらバーディの尻を出すのはゲイ業界にアピールするためかな。(あまりゲイゲイ書くと「お前の行動パターンこそ、そっちぽいけど、やっぱりか」と言われるのでやめる)PR部内のかけひきがあって、オッパイも出さざるを得なくなった。オッパイ自ら出演拒否してもいいような、失礼な使われ方だった。

ヒマです。

(映画自体に触れてなかった。すばらしい。ラストは幸せに笑える。エンディングのピーター・ガブリエルの曲も良い)