首都圏外郭放水路
なにか集まりがあるから出かけたはずなのに、なにも無かった。なんで?
16日に「大人の社会見学」の予約を入れたので、スケジュールなしで3泊3日の東京滞在をこなさなければなくなった。
東京で時間が空くのを恐れている。ストレスたまるばかりで見る所もない。忙しく動きまわって、疲れてお金がなくなる。でも、今回は違った。
今回の東京は暖かかった。出会った人たちに感謝です。もてなしや優しさにもそうだし、物的にもそうだった。交通費以外まったく払ってない。
「武蔵野が残る」と言われた玉川上水沿いを歩く。「都市にも清流を」という都の事業で、途絶えていた流れが戻り、透き通ってきれいだ。
この日の朝は、秋一番の冷え込みだった。部屋を貸してくれた方がすばらしい人だった。寒くないように分厚い羽布団を出してくれた上に、一晩中ストーブを付けてくれたので、なんとか鍋のように、自分の水分で蒸された感じになった。上水沿いの並木道を歩きながら、吸い込む息の冷たさが心地いい。
完成当時から行ってみたかった「首都圏外郭放水路」はとにかく遠い。「いまから入る」と友人にメールして、立坑とトンネルのパネルを撮って送った。その立坑とトンネルは見られなかった。
ブロガーなのか、ガイドのお姉さんにくっついてひたすら質問する男がいたりする。オタクな感じの人もTokyoが近いと純粋培養されてて近寄りがたい。愛知には居なさそうな迫力だった。右の人です。
地上に出て、ガイドさんが「体調悪い方いませんか。大丈夫ですか?」と聞いたとき、三脚をたたんでいた彼が「大丈夫でーす」と小さくつぶやいた。周囲が軽くどよめいた。「なんかしゃべったぞ」
「2千何百億かけて作ったけど、ちゃんと使ってるよ。意味あるよ」という国の広報が目的なので説明が主で施設見学は多くない。世界最大という立坑を底から見上げたかった。せめて見下ろしたかった。
図解 東京の地下技術―地面の下は「知」の結集、「技」の競演!
- 作者: 青山ヤスシ,古川公毅
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
59本の何百トンもある柱は「重し」だった。トイレの個室にこの本が置いてあって、時間がかかる時にめくると良い時間が過ごせる。(深読みすると「地下の流れ」を拡大する話だからかな)本に書いてあった。地下水の多い地盤に大きな部屋を作るのは、風呂に洗面器を押し付けるように押し上げられてしまう。
鋭い人はすぐに聞いていた「流れこむゴミはどうするの?」学校のグランドくらいある構内はきれいなものだった。水気もない。本当に使ってるの?やばいぞ国交省。
台風の時などに稼働するのでゴミは多い。水を取るところからエアコンのフィルターのように、ひっかかったゴミを自動に掃除している。その目の粗さは3cmだそうだ。それ以上だとポンプを痛める。それ以下だと流れが悪くなる。
ちゃんと年に60数回稼動している。でも水を残してはいけない。よどんで悪くなった水が、排水先の江戸川を汚してしまう。一気に排水する。面白いページがあった。ふざけてるのか必死なのか。
]ËìÍì± | yðÊÈ@Önû®õÇ
これが旅のハイライトじゃなかった。むしろ疲れた。見たいものは見れなかったし。でも、コンクリートの影は意外にきれいなものだと思った。
今月はいろいろある。今月はいろいろある。このコンクリート美の姿勢で行けばなんとかなるだろう。