「この森で、天使はバスをおりた」
公開年は1996年だという。何かの賞をとったのを当時から知っていた。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2000/02/10
- メディア: DVD
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高校を出て、一人暮らしできるのを喜んでいたけど、生活がそんなに変わったわけでもない。「映画を自由に観られる」ことが楽しみだった。映画=自由の象徴だと何となく思っていた。
寮の押し入れに隠したテレビデオにヘッドホンをさして、夜中こっそり観た。画面は14インチだったけど、豊中での暮らしはなかなかハードだったけど、不自由な状況でこそ映画の世界は楽しかった。1年で100本くらい借りて観た。大阪では任侠映画を夜中よくやっていたし、やっさんに借りたスタートレックシリーズで宇宙まで現実逃避できた。
気になってはいたけど、レンタル屋でパッケージを見ても、「何となく感動作」というだけでは借りれない。天使ってのもなー。10年たって、さいきんTVで夜中にやっていた。半分まで観て、続きはベッドに入ってみようとしたらやっぱり寝てしまった。すごく良いものを観た、という印象が残っていた。主人公を含めた3人の女性がいい味を出している。
さっそく通販でDVDを買った。後半は残念なことになっていた。いや、イーライと夜明けの山々を眺めるシーンまでは良かった。その後はよくある日本映画を観ているようだった。
人に言えない犯罪歴があるのが、キャラクターの魅力というかポイントなのに、内容が悲惨すぎて「罪の魅力」は消えて、ただかわいそうな感じになった。しかも死んじゃうし。水で死ぬのも日本的で嫌だな。目のつぶらな男とくっつくのはダメとしても、べつのハッピーエンドがあれば良かった。
原題の "Spitfire Grill" のキッチンで料理をするシーンがある。鉄板で卵やベーコンを焼く。主人公は料理がヘタだという設定だけど、ああいうアメリカンなメニューで上手下手あるのかな。うまそうだけど。