日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

"smile"

職場のゴミをバンに詰め込んで、市の処理場へ持っていく。処理場で計量したら、木材ばかり300キロになった。午前中だけ時間を作ってもらったので、急がないとならない。

処理場は遠いし、初めて行くところだし、ゴミも多い。忘れ物に気づいて引き返した。だんだんあせる。気がつくと、前の初心者マークを追い立てていた。事故はまずいよ。そう言い聞かせて運転は安全になったが、気分は収まらない。

音質の悪いAMラジオでは、映画音楽についてやっていた。「音楽家」チャップリンについて。
うまい解説で、聞き入ってしまった。AMはあなどれない。チャップリンは、幼い頃から音楽の才能があり、自分の映画音楽も作曲した。音楽監督への指示はとても厳しかった。「対位法を使うんだ」コミカルな場面に、心が洗われるような美しいメロディを合わせる。

"Modern Times" の "Smile" は、その「心洗われる」曲の代表だ。しかし難しい曲でもある。多くの演奏では、メロディが甘ったるく感じます。それでは一曲聴いていただきましょう。

ヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルの演奏でした。冷徹な、と表現した方がいい、透きとおった音です。「絶対零度の」と、その解説名人は語っていた。

音楽の力はすごいと思った。それからの1日は、何が起きてもハッピーだった。「音楽がないと生きていけない」的な人にはついていけないけど、あると嬉しいものだ。なんで人は音に感動するのか。鳴き声で伝え合っていた時代のナゴリで、深い感情に働くのかな。そもそも何で「感動」する必要があるの。「行動につながる感情」だったけど、行動が少し外れて、独特の感覚だけ残った。

映画「ライム・ライト」の解説につづく。

メロディが出来あがって、彫刻家イサム・ノグチらの前でピアノを弾く。芸術家たちは、しっかりダメ出しをした。「ヴァイオリンで弾けば違うんだ」必死で曲の良さを説くチャップリン。オーケストラでの録音では、1人ひとりの演奏者を熱心に演出した。「音のない、『間』を演奏するんだ」朝から夕方まで録音は続き、最後は、誰も楽譜を見なくて、体から出るすばらしい演奏をするようになった。