日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

温泉たまご保温器、民族楽器、柿

最近買ったもの。キで韻ふんだ。

温泉たまご保温器

見た目は、2年前の夏に、買って1週間後に30分連続運転して壊したアイスメーカーに似ている。熱湯を入れて待つだけで、一度に5個の温泉たまごができる。近所のバザーで50円だった。

http://k-tai.impress.co.jp/cda/static/image/2006/03/23/ss003s.jpg

写真では小さく見えるが、大きめのメロンほどのサイズ。ひよこのイラストが愛らしい
『本日の一品 おいしい「オンタマ」を自宅で気軽に! ホカホカ温泉たまご器』

温泉たまご作りは錬金術のようだ。

同じ「半分固まった卵」でも、白身の方が硬いのが「半熟たまご」で、黄身が硬いのを「温泉たまご」と呼ぶらしい。ぼくの定義は「何も付けずに料理として味わえる」のが温泉たまごだ。味は生卵とそう変わらないだろうから、食感だけで味のレベルが全く変わることの良い例だと思う。
美味しんぼ曰く「刺身は切るだけで素材の味を引き出す立派な料理技術」というなら、「温泉たまごは温度を変えるだけで素材の味を引き出す料理技術」だろう。ポン酢をかければ、それだけで一品できあがる。

それよりも、名脇役としてあらゆる料理を引き立てる。引き立てるというより、正面からぶつかってる感じもあるから「助演」のほうが合うかな。ご飯、パン、麺、肉。(なんにでも合うもの。カレー、マヨネーズ、チーズ、胡麻などに共通するものは何だろう?)主食とおかずの枠を越えて、甘い酒なんかの飲み物に突っ込んだり、アイスなどデザートに添えても合う気がするので、今後は積極的に取りくんでいきたい(決意表明)。

5個作って、その日と翌朝でぜんぶ食べた。血管が少し狭まった気がする。2回目を作るころ、あまりに奇特な生え方をしていて手をつけられずにいた親シラズを抜いた。横倒しの歯を分割して、歯茎を切開したところにノミのような器具を当ててをガンガン叩いていた。かなり出血したので、タンパク質を補うためにと夕食で5個ぜんぶ食べた。かなり痛むし腫れるぞ、と脅されていたけど何事もなく、予定より早く糸を取れた。気のせいかもしれないけど良く効いた。これじゃ止められないな。

けっきょく、買ったのは箱に書いてある「たまごの個数と保温時間の関係表」だけなんだと思う。本体は発泡スチロールで代用できるし、むしろ、かさばらなくて良い。

民族楽器

カリンバというアフリカの楽器で、輸入雑貨屋と万博で見かけたことがある。バザーで100円。

http://kalimba.hp.infoseek.co.jp/ka-image/kali-model2.jpg

"おもにアフリカで見られる楽器で、共鳴箱にとりつけられた金属や竹などの舌をはじいて音を出す楽器。呼び名は部族によってさまざまで、有名なのはムブム族のサンザやショナ族のンビラ、ほかにもサンサ、マリンバ、ルケンベ、カリンベ、トムなどの呼び名がある。"
『カリンバあれこれ』

ハードカバーの本とまったく同じサイズなのが笑える。ふだん本棚に立ててある。部屋の飾りにしかならないと思ったら予想外にヒットした。以前なら音楽をかけている場面で、これを適当にビヨンビヨン鳴らしていると全て満たされてしまう。ナップスター150万曲、音楽の世界は広く奥深いはずだが、ぼくはこれで代用できている。最近、いろんなことが安上がりな人間になったと思うことが多い。

近所には果樹園が多い。めずらしく「緊急に柿が必要」な事情があり、直売所を探しにいった。車で走ると気に留めないが、自転車でゆっくり走りながら注意していると幾つか見つかった。柿の木をバックに建った小屋に野菜や果物を並べている。

おばあさんが一人で店番をしている。道に背を向けて作業中で、声をかけても気づかない。仕方なく柿が盛られたカゴを選んでいる。どの柿も先端部分が割れて黒ずんでいるのが気になる。それについて聞くといろいろ教えてくれた。

要するに「ウチのは見てくれは悪いが味はいいんだ」ということだった。割れるのは「次郎柿」という品種のせいだ。まわりには「松本早生」という品種を使うところもあるが味は劣る。さらに、柿農家は多いけど育て方で味は変わる。ウチのは味が良いと近所で評判なんだ。農薬もほとんど使わないんだよ。

商売上手なバアさんだ。中くらいの大きさで6個300円だった。本当にいい買い物をしたと満足して家に帰る。しかし、味見したら不味かった。うまく表現できないが、味気なかった。ブヨブヨして完熟なのに甘くないし香りもない。

(日記を書いている途中で、このガッカリがあり、更新を放置してました)

3日ほど机の左側に放置していたら、引き出しのあたりに蟻が列で歩いていた。右から机を横断して袋に入り、袋の中を覗くと、一番熟れた実の例の割れ目から中に入っていく。巣に戻ろうとする蟻もいるようで、出入りが激しくなってきた。捨てよう。

猿投産の柿が悪いわけじゃない。通学途中に20回ジャンプして取(盗)った柿は、不正で得たものが良く見える感受性を差し引いても、レベルは高かった。