ネットワーク・リテラシ再試験組で勉強会、ラーメン、勉強会、プロレス。
ぼく以外の2名はプロレスファンで、再試験前日の今日19時から始まる重要な試合が気になって勉強が進まない。
対戦のポスターを学校のプリンタで印刷したものを見せて
「あらきさん川田と小島どっちが勝つと思いますか?」
「腰を痛めた川田に負けるはずはないんですよ」
勝ったほうが20日に両国国技館で行われる歴史的タイトルマッチに出場するらしい。再試験組のひとりは川田勝利のニュースが入ればすぐさま試合と東京行きのバスのチケットを買うつもりだ。しかしもう一人は小島側で
「オレの予想では2ラウンド28分20秒ラリアットからのXXXで決まりやな」(XXXは失念。適当に埋めると怒られそう)
「いや川田の走りこみキックで・・」
18時、大勝ちしたスロット男のおごりでラーメンを食べに行く。
ニュースを待つ男は、ニュースを待たずとも東京に行きたいのだが一緒に行くツレがいなくて決心がつかない。もう一人は彼女を連れていくことになっている。期待せずに上機嫌のスロット男を誘ってみる。
ニ「猪木が見れるぞ」「生で123ダーッができるぞ」
ス「そうか、わかった行こうよ。ナハハ」
さすが南国出身の身軽さ、いいかげんさ。チケットだって安くないのに。プロレスへの愛情と懐具合や予定との板ばさみで苦しんでいたニュースを待つ男は、その決断の早さに納得できない。もう一人の友人に電話をかけてみると、またも即断。「なんでもっと早く言わんの?」と言われたらしい。「オレって小さい男なんかな?」
再び学校へ戻りエレベーターを昇りながら、実はプロレスについて何も知らないスロット男が説教されている。
ニ「お前は東京へプロレスを見に行くということを分かってない。遊びに行くんだと思ったら大間違いやぞ。プロレス見て、帰り一人で新幹線に乗る気持ちといったらヒドいもんやぞ。負け組やぞ」
どうやら正月4日に行われた興行へ一人で行ったときのことらしい。何があったのか。