日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

「TARO巡礼」つづき。ボ君の女友達をたずねる。

彼女の住むアパートは「未来の塔」から10分もかからない。4階建ての古いアパートに着き、チャイムを鳴らすと女性が出てきたが、目指す人ではない。上の階へ引っ越したらしい。この女性もボ君の知り合いで、韓国人だった。留学生が多く住んでいるようだ。言われたとおり階段を上がる。居ないかもしれない。2人はただの友達だけど、今は会わないほうが良い状況かもしれない。ケンカし始めたら、しかも全てモンゴル語だったら(彼女も内モンゴル出身)、非常に居づらい。

男が出てきた。大男で、顔は地中海系で彫りが深い。黒髪がカールしている。引っ越したのかな、いや違うか。こちらのことを説明したあと、困り顔の大男が言ったセリフがまずかった。「君モ、モンゴル人?」その後ずっとボ君の機嫌が悪い。慣れない日本語で、例の女性は入浴中だから待っていて欲しい、ということを伝えてくれる。「(下の階の留学生は)ともだち?」階段のほうを指差す。「じゃあ、その部屋へ行ったほうがいい。」ますます不機嫌だ。

下の部屋にお邪魔すると、もう一人男がいた。テレビの前に座って何か食べてる。ボ君が紹介してくれたので、突然現れたわりに自然に対応してくれた。お茶が出てきて、さらに男の皿からオカズを分けてくれる。カニだった。カニでも沢ガニだった。(ダシ用だと思う)ためしに細いウデを折ってみると3ミリくらいの太さの身が取れた。男は、愛想が悪いんじゃなくて、苦労に合わないわずかの食糧を「必死に」ほじっていたわけだ。例の彼女が来て、部屋に来いと誘った。せっかくだからとカニを一生懸命ほじくっていたら、気に入ったと思ったのか、お土産に一匹持たされた。

上の部屋に戻ると、エジプト人だという大男=ガリィさんが、さっきは(警戒して)悪かったと恐縮している。(途中)