日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

チーズケーキ焼いたけど・・

微熱が感染によるものではなさそうだと聞かされて少し安心した。いつものごとく眠る兄を除いた朝食は、いつもよりのんびりした空気で微熱時の対処法などを話した。兄は体温の調節がうまくいかなくなっているようだ。(他にも原因があるかもしれないけど)対処法といっても単純なもので、冷えピタをはる、氷枕にする、果てはうちわで扇ぐ、など。今のところ効いているようだ。
いつもに増してゆとりができた僕は、ケーキを焼いたり(兄のリクエストのチーズケーキ)、買いものに出かける。

午後6時半:外出から帰ると兄が起きていて、ベッドを起こして座っていた。しっかりと起きたのは今日これが初めてだ。ジャスコをぶらぶらしながら思ったことだけど、近ごろの僕は弱っていく兄に慣れてしまっている気がする。最後に車椅子に降りたのはいつだったっけ?でも今は痛みや不快感が以前よりは無くなったので、静かに寝ているのも、助けを呼ぶほどの苦しみがないのだから良いことかもしれない。もしくは不快感を感じるところもマヒしていて、苦しい時どうすればいいかも忘れてしまっているのかも知れない。


ユニクロの福袋

(↑また独り言ですね・・)ぼんやりベッドに座る兄を驚かそうと、買ってきたユニクロの福袋を目の前に置いた。特大の洗濯袋みたいな真っ赤なバッグから靴下に始まりコートみたいのまで次々に取り出すのを「ほー」という顔で見ていた。何もしゃべらなかったけど。兄が使えそうなのはペラペラのマフラーくらいか。1時間ほどして疲れたようで、「横にする?」と聞くとうなずいた。

22時:処置をするため兄を起こす。今日はあまり水分とってないようだから水を飲むか聞いてみた。うなずいたように見えたので容器のストローを口に近づけると、よっぽどノド乾いていたようで息継ぎもあまりせずにコップ2杯分を飲みほした。今の兄は表情も出ないほど弱っているけど、以前にはストローを使うこともできず飲み込むこともできない時があったのを思うと、この飲みっぷりはうれしい。
その後、兄が少ししゃべったのだが・・


兄、姉を見て「タカヤ。」(←弟の名)
姉「なに?」
兄「・・に、ビフィズス菌が効くかどうかと聞かれて・・」
姉「うん」
兄「『知らん』って答えた・・」
姉「そう・・私も知らんわ」
弟「じゃあ親父に聞いてみたら?」
優しく、父「どうした?ビフィズス菌がおなかに効くかって?」
兄、天井を見ている。無言。

今日、兄貴との会話はこの『ビフィズス菌問答』だけだった。
何か食べたくないか聞いてみたけど「いまは要らない」という。そのまま寝てしまった。