日記など 2002年から

福祉の話題が多いです。東京都の西部・多摩地区が行動範囲です。

『K-19』

つい前まで誤嚥してしまって何も食べられなかったのに、この日はよく食べた。「上手に食べれるなあ」と言ったら、「ここの出来が違うわ」と腹をたたいて笑った。

薬が大量に届いていた。点滴から栄養を入れることにした。

K-19』という映画を母姉弟で見る。実際に起きたソ連原潜の事故の話。放射能の充満した隔壁内に技術者が入っていくシーンは本当に怖かった。

原子炉を直さないと「世界が滅びる」ので、10分交代で技術者が修理することになる。お国がら防護服はなし。忠誠心に燃える隊員が扉の中に飛び込んでいっては、10分たってドア係が扉を開けると焼けただれ衰弱しきって床に転がり落ちる。順番を待つ新米のヴァシリ君はピザのオーブンのようにフタを開ければ焼きあがってくる同僚をみて震え上がる。

この恐ろしい待ち時間はかつて兄も経験したものかもしれないと思った。

病気の再発におびえたり、難しい手術を控えているとき。今だって同じかもしれない、ただ意識が薄れているのが幸いだけど。映画自体よりそのシーンが印象に残った。(実際に、炉に入った全員が死んだそうだ)

他にはハリソン・フォードが悪役かと思わせて結局ヒーローじゃないか、という所だけ覚えている。