「小野田寮の終焉」シリーズ
家賃の請求書を見たら、今月からアパートに住んでるのは僕だけになった。
開かないし、うまく閉まらないドア。左の木の柱と壁の間にはスキマがあって、一号室の室内が見える。
台所などが共同なアパートで、誰もいないと独特の寂しい感じになる。
家賃のお金をおろしにコンビニに行く。ついでに弁当を買って、少し歩いて、学校の近くの溜池で食べる。
こんな休日もいいと思った。帰ると雨と風が強くなり、閉まらない窓と、すぐ開いてしまう玄関ドアの間でスキマ風がひどくなる。風の音が嫌だ。
そんなこんなで職場に行く。よくないパターンだ。